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    【現役医師連載】美容外科医が「税金高い!」と感じたら、知っておきたい5つの事 | 勤務医ドットコム

    医師のキャリア

    【現役医師連載】美容外科医が「税金高い!」と感じたら、知っておきたい5つの事

    tokyoh@dmin2017

    美容外科の先生は年収が高いので

    「税金が高い!」

    と感じる先生も、多いはずです。

    実際、累進課税が導入されている日本では、稼げば稼ぐほど重税感を感じるのは、当たり前の事…

    しかしながら「税金が高いなあ」と思っているだけでは、解決しません。下記の事に意識を向けてみて下さい。

    実は社会保険料も高い

    ついつい税金に目を向けてしまうものですが、実は税金と同等か、それよりも高い項目があります。社会保険料です。

    具体的には

    ・各種年金
    ・健康保険料
    ・介護保険料(年齢に応じて)

    の合計値です。

    どれも国の維持、システムの維持には必要不可欠なお金ではあるものの、なかなかに高いので悩みの種です。

    共に上限があるので、年収が振り切れている美容外科医の先生は所得税、住民税の方が問題だと思われますが、年収レンジで2000万円くらいまでの先生は、社会保険料にも注目する必要があります。

    例えば健康保険の場合、雇われなら厚生年金が付帯しますが、独立している場合は基本的に国民健康保険に加入します。この国民健康保険、結構上限が高いので、一定以上の年収がある先生だと医師国保(医師会国民健康保険)の方が、割安だったりします。

    ただ医師会への加入が義務で、院長等であった場合は加入金が数百万円する場合もあり、そうなると本末転倒です。

    年収レンジがそれなりに高いフリーランスの医師が、勤務医として医師国保に加入するのはメリットが大きいと言えます。

    あくまでインカムに課税される

    これも重要な事実の1つです。課税の対象はあくまで年収です。保有している資産は関係なく、どれだけの給料を稼ぎ出したのかで決まります。

    極端な例ですが

    ・Aさん、資産10億円、年収1000万円
    ・Bさん、資産1億円、年収3000万円

    であれば、Bさんの方が圧倒的に多く課税されるのです。

    これは何を表しているかというと、インカムによって資産を構築するのは、税制上はかなり不利だという事です。

    Bさんの場合、追加で働いて給料が増えたとしても、50%近くは課税されますから、手元には半分しか残りません。

    Aさんの場合、例えば手持ちの資産を年3%で運用したとすると、それだけで運用益は3000万円ほど。これが株だとすれば、課税は利益の20%程度ですから、80%は手残りがあります。

    インカムによって資産を構築するのは、税制上はかなり不利で、既にある資産によって資産を増やしていくほうが、圧倒的に有利だという事がわかると思います。

    しかしながら、資産がなければゲームを始められないので、誰もが最初はインカムで資産を構築するしかありません。

    逆にいうとこのフェーズが最も困難な時期であり、季節で言うと冬です。冬の時期を乗り越えれば、資産で資産を構築する春がやってきます。

    資産を構築するまでは、なるべく散財をせず、あくまでこの時期は冬の時期なのだと近くして資産構築に努める。これが最も賢い、効率的な資産形成方法です。

    事業収入があれば経費が使える

    とはいえ効率的にインカムを貯めて、資産形成をするに越した事はありません。

    効率を高める上で、やはり収入を給料というよりは事業収入を得る事は重要です。

    給与所得の場合、支出があるとそれは税引き後のお金から支払わなければなりませんが、事業収入の場合は支出を売上から、つまり税引き前のお金から支払われます。結果的に税金が減る事になります。

    ただし、基本的に「個人としての支出」は経費として認められませんので、そういう意味ではダイレクトに税金が減った=資産形成に有利、とは言い切る事ができません。この辺りは税務のプロである税理士に相談するのが良いでしょう。

    個人と法人を使い分けると効率的

    法人の実行税率は、営業利益が年800万円以下は23%、800万円以上は30%程度になります。

    法人も、プチ累進課税なんですね。

    この情報を知っていれば、個人で年収が圧倒的に高い人は、法人と使い分ける事で効率化を測る事ができます。具体的には

    ・Aさん、個人年収5000万円、法人年収0
    ・Bさん、個人年収2000万円、法人年収3000万円

    なら、Bさんの方が有利です。

    ただし、あくまで法人に残ったキャッシュは法人のものであり、法人から個人に移すとなるとそこで課税されます。

    法人のお金は法人にプールしつつ、その法人の株式を100%保有して完全支配下におく、というのがスマートな手法だと言えるでしょう。

    最も手っ取り早い事業収入は不動産

    法人を作るにあたって

    「どのような事業を組めば良いのか」

    が、最大の問題です。

    医師は忙しく、他事業を構築している時間なんてあまりありません。

    そこで最も手っ取り早いのは、不動産賃貸業です。

    医師の信用力を使って、不動産を購入、法人で所有し、家賃を法人の収益とします。当然、法人では必要経費は使えます。

    不動産は客付けや管理も外注できて、その市場も完全に成熟して出来上がっていますから、丸投げできます。楽ちんです。

    医師にように「忙しい、信用はある、税金が高い」という人には、持ってこいだと言えるでしょう。


    ▼著者
    大石龍之介
    株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。

    URL:https://bluestorage.co.jp/

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