「中古物件購入時にリノベーションをしたいけれど、効率良くするにはどうしたらいいんだろう……」
不動産投資を始めるにあたり、中古の物件を購入してリノベーションを施すことでその物件の価値を高め、収益性を向上させることができます。
後々オーナーを苦しめる可能性が含まれている「賃料の値下げ」や「募集条件の見直し」などに比べ、リノベーションは空室リスクへの対策として効果が高いのです。
今回は単身の学生や新社会人をターゲットとした「ワンルームマンション」のリノベーションにフォーカスし、まずはリノベーションを依頼する業者の選び方についてみていきましょう。
良い業者を選ぶにはどこに気をつければ良いの?
効率よくリノベーションをする場合、まず気をつけなければならないのが業者選びです。
オーナーの支出をおさえつつ収益を最優先してくれる、しっかりとした実績のある業者を探しましょう。
この際に気をつける点が、大げさな表現の広告にだまされないことです。
リノベーション業者のHPに掲載されている「施工実績の件数」が単なる謳い文句であるケースもあるため、実際の施工内容がきちんと掲載されているかまで確認してみましょう。
確認不足のまま業者を選んでしまうと、リノベーションは失敗する可能性が高いです。
リノベーションの成功に向け、数あるリノベーション業者の中でも賃貸向けアパートやマンションのリノベーションに特化していて、入居者の趣向を日々調査しているようなところを選ぶこともポイントとなるでしょう。
ワンルームマンションにおける、効果的なリノベーションとは?
それでは次に、ワンルームマンションの視点からみた効果的なリノベーションについて見ていきましょう。
リノベーション実施のポイントとしては、「近隣にある同条件の他物件といかに差別化ができるか」「いかに費用対効果を良くするか」にあります。
①玄関
ワンルームに限らず、玄関に対するリノベーションはとても費用対効果が高いとされています。
少ないコストでデザイナーズ物件のようにリニューアルすることが可能となっており、具体的には壁や床・天井など「表層のリノベーション」で高級感を演出したり、「照明」に注力して明るくしたりする方法などがあります。
入居希望者が内見する際、最初に目にする場所なので成約率も高まるでしょう。
②キッチン
ワンルームのキッチンに対するリノベーションの際、設備に多額のコストをかけるのはあまり効果が得られない場合があります。
入居者のターゲットである新社会人の中には、忙しくて料理をする時間があまりとれない人もいるためです。
多額の費用を投じてシステムキッチンにするよりは、電熱コンロをIHに変えたり、棚や照明などの表層部分の素材を良いものに変更したりするほうが、コストを抑えた上で入居者の満足度を高めることに繋がるでしょう。
③トイレ・バスルーム
トイレとバスルームには、ある程度コストをかけても良いかもしれません。
壁や床、小物やオブジェなどにこだわってテーマ性を持たせたり、トイレなら温水洗浄便座への変更、バスルームならバランスがまからユニットバスへ変更したりすることで他の物件との差別化を図ることができます。
④クローゼット
「部屋を広く見せるためにクローゼットを撤去する」という選択肢もありますが、ワンルームの入居者のターゲットである若い単身者が「収納スペース」にこだわるケースも増えているようです。
クローゼットの外側にアクセントをつけるだけでなく、内側にもデザイン性を持たせることで「見せる収納」とする方法もあります。
⑤居室
壁の一面だけを特徴的なカラーや柄にしてアクセントをつけたり、フローリングのデザインを遊びのあるものにしたりすると他の物件と差別化ができるでしょう。
インターネットでの物件探しが主流である今、万人をターゲットにした部屋は同条件の物件情報に埋もれてしまう可能性が高いため、個性のある部屋にすることが入居者獲得の近道となる場合も十分にありえます。
効率的なリノベーションをして、有利な不動産投資を!
不動産投資をする際、良いリノベーション業者を選び、購入する物件の地域やターゲットとなる入居者にあわせたリノベーションを施すことで、その投資は有利なものとなります。
表面だけでなく、見えないところにも注意をすることで、物件選びの失敗もカバーできるでしょう。
・過去記事「その物件、瑕疵物件かも……リノベーションに潜む落とし穴!?」
基本的なテクニックをおさえ、不動産投資を有利なものにしていきましょう!
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