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    将来不動産オーナーになるために、知っておきたい不動産用語 | 勤務医ドットコム

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    将来不動産オーナーになるために、知っておきたい不動産用語

    tokyoh@dmin2017

    不動産投資を行う際は、不動産に関する専門用語が飛び交うことが多々あります。医師は不動産の専門家ではないので全てを覚える必要はありませんが、基本的な用語だけでもおさえておくと、物件探しや不動産業者との打ち合わせのときなどに重宝します。理解できたふりをして契約してしまうと、後悔してしまう可能性があります。そこで今回はチェックしておきたい専門用語をご紹介します。

    RCってなに? 建物の構造に関する不動産用語

    最初に覚えておきたい専門用語は、「建物の構造」に関するものです。

    <木造>
    建物の主要な部分を木材とした建築構造を指します。木造の工法は、在来工法、伝統工法、枠組壁工法などがあります。

    <S造>
    「S=Steel」のことであり、「鉄骨構造」という意味です。柱と梁を鉄骨でつくり、壁・床に木質系パネルや軽量気泡コンクリートパネルなどを使用され、主要な構造を形成する鉄骨の種類により「軽量鉄骨構造」と「重量鉄骨構造」に分けられます。

    <RC造>
    「RC=Reinforced Concrete」つまり「鉄筋コンクリート構造」のことです。引っ張る力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートを組み合わせているため、地震に対する安全性が高い構造になっています。デメリットとしては建物の重量が重くなってしまう点がありますが、遮音性に優れ、熱容量が大きいため、耐火性にも優れています。

    <SRC造>
    「Steel Reinforced Concrete」の略。「鉄骨鉄筋コンクリート構造」を指します。鉄骨で骨組みをつくり、その周囲に鉄筋コンクリートを被せて主要な構造体を作成し、構造体に床や壁をはめ込んで建築していきます。耐久性や耐震性にも優れているうえ、設計の自由度も高いですが、重量が非常に重くなるため、基礎部分が大きくなってしまいます。

    建物構造は、防音や耐震はRC造、コストは木造など、それぞれの強みと弱みがあります。不動産投資のためにマンションを購入する際は、必ず物件の構造を確認し、どのような特徴をもつ物件なのか事前に確認するようにしましょう。

    青地、赤道って何? 土地に関連する不動産用語

    続いて、「土地」に関する専門用語を紹介します。

    <敷地>
    建築物のある土地のこと。建築基準法19条では、敷地に次のルールが定められています。
    ①敷地は、道より高くなければならない(ただし排水や防湿の措置を取れば可)
    ②敷地が、湿潤な土地や出水の多い土地であるときは、盛り土や地盤の改良を行なう
    ③敷地には、雨水と汚水を外部に排出する仕組み(下水道など)をしなければならない
    ④崖崩れの被害にあう恐れがあるときは、擁壁(ようへき)の設置などをしなければならない

    <敷地権>
    一棟の区分所有建物の敷地に関する権利のことです。本来は、分譲マンションなどの区分所有建物を所有するには、建物自体の所有権と建物の敷地を利用する権利の両方を必要とします。区分所有権と敷地利用権は原則として分離して処分できないため、分離不能な敷地利用権として登記された権利「敷地権」が存在します。

    <青地>
    登記所の公図で「青く塗られた部分」のことです。別名「青道」とも呼ばれ、国有地である水路や河川敷を指します。青地は国有地のため宅地にはなりませんが、水路が廃止されているなどして、青地に住宅が建っていることもあります。青地を含む敷地をもつ中古住宅を購入する場合には注意が必要で、国から払い下げてもらう手続きを踏むほうが安全です。

    <赤道>
    公図上で地番が記載されていない土地で、「道路であった土地」のことです。道路として利用されていたが、道路法上で道路と定義されずに残った土地であり、国有地になります。公図で赤く塗られている部分です。赤道の払い下げを受けるには、用途廃止等の所定の手続きが必要になります。

    知らないと危険! 法律に関する不動産用語

    <不動産登記法>
    不動産の表示及び不動産に関する権利の公示のための登記制度を定めた法律です。登記できる事項は、不動産の表示、不動産に係る所有権、地上権、抵当権、賃借権など一定の権利についての保存、設定、移転、変更、処分の制限、消滅などです。

    <宅地建物取引業法>
    宅地建物取引の営業に免許制度を導入し、その事業に対して必要な規制を定めた法律です。宅地建物取引を営業する者に対する免許制度のほか、宅地建物取引士制度、営業保証金制度、業務を実施する場合の禁止・遵守事項などが定められていて、宅地建物取引業務の適正な運営を図ることとされています。

    <住宅瑕疵担保履行法>
    正式名称は「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」で、新築住宅に係る瑕疵担保責任の履行を確保することを目的とした法律のこと。「住宅の品質確保の促進等に関する法律」によって建設業者及び宅地建物取引業者が負う瑕疵担保責任の履行を確保するための規定を定めている。主な項目は以下の3つです。
    ①保証金の供託又は住宅瑕疵担保責任保険による資力の確保
    ②住宅の検査と一体として保険を引き受ける住宅瑕疵担保責任保険法人の指定
    ③住宅瑕疵担保責任保険契約に係る紛争を処理するための体制の整備

    まとめ

    医師のみなさんにとっては聞きなれない言葉ばかりではないでしょうか。全ての用語を完璧に覚える必要はありませんが、不動産投資を成功させるためには必要最低限の正しい知識をもっておくことが必要不可欠です。実際の投資ではプロの力を借りることになりますが、最後に決断するのは「自分自身」です。今回紹介した用語は、未来の不動産オーナーの基本的な知識として、身につけておきましょう。


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