医師のなかで、仕事漬けの日々を送っていない人(あるいは送った経験がない人)はまずいないのではないでしょうか。当然、過酷な労働環境であれば、さまざまな不満も出てきます。ここでは厳しすぎる医師の仕事事情を紹介します。
医師になることを子どもに「全く勧めない」という医師の本音
医師のなかには、「医師は、この世でもっとも必要とされている職業だ」「大きなやりがいのある仕事だ」と思っている人が大勢います。
しかし一方で、「医師になったことを後悔している」という人が少なくありません。
その証拠に、以下のような報告がなされています。
医師向けポータルサイト「m3.com」によると、医師に「もし子供がいたら医療従事者という職業を勧めるか」と質問したところ、「とても勧めたい」と回答した人の割合は全体の10.2%しかおらず、「全く勧めない」(12.3%)を上回る結果となっています。
参考:https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/549130/
なかには「辛いことや悲しいことも多く、体力・精神力を要する」「医師として生きてきて、金儲けを第一に考えることの卑しさに気付いた」「儲けるつもりなら、他の職業の方がいいと思います」など、医師という職業の負の側面について語られているコメントも出ています。
過労死ラインを超える劣悪な労働環境
では実際に、医師の仕事がどれほど過酷なのか見ていきましょう。
「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、勤務医として働く医師の1週間当たりの労働時間は平均46.6時間です。労働基準法で定められている法定労働時間は1週間40時間なので、勤務医の働いている時間は法定労働時間を超えているということがわかります。
また、勤務医のなかには複数の勤務先で働いている人もいます。
同調査によると、複数の病院に勤務する医師の平均労働時間は53・2時間、2割以上の勤務医が主たる勤務先において60時間以上働いています。
労働時間と過労死との関係性について調べた各種調査によると、週に60時間以上働いている場合に、過労死の可能性が高まると示されています。つまり、勤務医として働く医師の多くは過労死ラインを超えた長時間労働を余儀なくされているのです。
過酷な労働環境からリタイヤするための唯一の方法
厳しすぎる労働環境に強い不満を覚えている人は医師だけではありません。今では「ブラック企業」という言葉がメジャーになりましたが、一般のビジネスパーソンであっても、「いつまで働けばいいのか?」「早くリタイヤしたい」と考えている方は多くいます。
そんななか、インターネットが発達して個々人が気軽に情報発信できるようになり、仕事のストレスから解放された人たちをブログなどで目にすることが容易になりました。
とりわけ、ここ数年、注目集めているのが不動産投資家の存在です。
年収500万円以下の会社員が不動産投資をはじめて、毎月100万円以上の不労所得を得るようになり、退職して海外で悠々自適に暮らす……そういう人も決して珍しくありません。
不動産投資は融資を受けてはじめることが大半です。融資はいかに借り手の信用力があるかがポイントですので、一般の会社員にできたということは、それよりもはるかに年収で上回る医師であれば、さらに有利な条件で融資を受けることができるということです。
医師という仕事に熱意を持てなくなった……それは決して恥ずべきことではありません。
むしろ家族を支えるため、自分の人生を充実させるため、「仕事しかない」という自分を捨てて「投資家」としての一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。