かれこれ不動産投資歴、4年になろうとしています。今振り返ってみれば、この4年間、本当に色々な事がありました…。
具体的には
金額が低い、地方の築古ワンルームを中古で買おうとして、最初の物件だ!と息巻いていたら、修繕積立金が全く溜まっておらず、修繕積立金の増額予定が立っており月5万円くらいに到達しそうだった(当然、大規模修繕をしていないので共用部分がボロボロ)…
仲介業者が「鉄骨造だ」と言うから買い付けを出して、融資審査に出したら、銀行からは「融資承認は降りたけど、あれ鉄骨じゃなくて軽量鉄骨ですよ…」と言われた
などなど。他にも無限に話そうと思えば、話せます。
もちろん良い事もありますが、このように悪かった事も結構…。
今回はそんな中で「こんな不動産仲介業者に気をつけろ!」というのを、まとめたいと思います。
こんな不動産業者に気をつけろ!青スーツ色黒ツーブロック
いわゆる「ツーブロックゴリラ」と、業界では呼ばれる見た目の人です。何のことかわからないという方のために、簡単に解説します。
とある不動産業者さんが、不動産販売にあたって買主候補の人を、ほぼ恫喝している動画が、一時期ネットに上がってしまいました。その時の業者さんの見た目が
・青スーツ
・高級腕時計
・色黒
・ツーブロック
・ガタイはかなり良い
・仕草がゴリラっぽい
という事で、ついたあだ名が「ツーブロックゴリラ」です(笑)
凶暴化する“家を売る男たち”
ツーブロックゴリラ、家を売る
https://togetter.com/li/1155627
この見た目の不動産屋さんが、絶対にダメとは言い切れませんが、高確率でダメなので避けておいた方が無難でしょう(笑)
なぜダメなのかと言うと、やっぱり営業が多少強引な感じが、否めないからですね。
装着している時計が、オーデマピゲとかウブロとか、ロレックスのコテコテのやつとかが、多いのですが、そういうのも「この時計を買うために、無理してお客に買わせているのかな?」とか、思ってしまいます。
少なくとも「そう思う相手がいるであろう」という予想が立たないか、予想が立っても無視している可能性が高いので…まあそういう事ですよね。
仕事に対するモチベーションが「とにかく金!」という感じが、滲み出てしまっている営業は、とりあえず避けておいた方が良いと思います。
少なくとも不動産初心者の間で、自信がない間は、このタイプはとりあえず避けておきましょう。
ケガしますよ(もしかしたら物理的にも)。
こんな不動産業者に気をつけろ!オリジナルの買付証明書
不動産を購入する際、買付証明書というものを提出します。
どの物件を、いくらの値段で買いますよ、という意思表示ですね。
この際、やり方としては2パターンありまして
1.事前に買い付け証明書を提出、それをもって売主に仲介が交渉、値段が折り合えばオッケー
2.事前に売主に仲介が交渉、先に折り合った値段で買い付けを出す
の、どちらか一方です。
後者の場合が、素人的にはイメージしやすいと思うのですが、仲介側からすれば「買い付け証明書も無いのに、売主さんへ交渉はしにくい」と思うわけですので、前者の形での取引はそれなりにあります。
そうなると「とりあえず買付証明ください」という文言が、不動産仲介からは来ます。
これ自体は何ら問題がないのですが、この時に注意しなければいけないのが1点だけ、あります。
それは「融資特約あり」の文言を、必ず添えておく事です。
融資特約ありとは、簡単に言うと「銀行融資が通れば買いますよ」という条件付きの購入意思であり、逆に言えば融資が出なければ買いません、買い付け証明書の効力は消えます、という意味です。
ここで、1度僕がびっくりした事件がありました。
同様の流れで、先に買付証明を出して欲しいとのことだったので提出しようとしたら、仲介から「自社のフォーマットがあるので、そちらをお渡しするのでそちらで記載して欲しい」と言われました。
そういう事もあるかと思い、データをもらって印刷、買付証明を記載してファックスしようと思った時です。
一番最後の特約の欄に、こう書いてありました。
・融資特約あり(弊社指定金融機関のみ可)
ビックリしてファックスを取りやめ、もう1度見てみます。
やっぱり、特約に記載がありました。融資特約あり、はオッケーなのですが、その後の文言が問題です。
弊社指定金融機関のみ可
これはつまり、仲介が指定した金融機関のみでしか融資特約ありの効果がない、という意味です。こちらが自分で銀行を選んで、そこで融資承認が降りなくても、融資特約ありの特約は効果を発揮しないという意味です。
これは罠だと思いました。
すぐに仲介に電話して、問いただそうと思いましたが…波風立てず、フェードアウトしました。少なくともこんな怪しい買い付け証明書を、自社のフォーマットがどうだと言って送ってくるような業者とは、付き合うべきではありません。
最後に
いかがでしたでしょうか?
時計や格好など、すぐにわかりやすい罠もあれば、中には上記の買付証明書のようにわかりにくい罠もあります。
こういった罠をくぐりぬけるから、先にある果実の恵みを受け取れるのも、また不動産です。
不動産業者を選ぶ際には、過去の実績はもちろん、やはり実際に対峙してみて、判断するのが良いですね。
このシリーズは、まだまだ続きます。次回は「こんな物件に気を付けろ!医師が陥りやすい不動産投資の罠」です。お楽しみに。
▼著者
大石龍之介
株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。
URL:https://bluestorage.co.jp/
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