人にはだれでも自分特有の価値観や基準になる考え方があり、それと違ったことが起きたり、人にされたりするとイライラが募り、怒りが沸き起こってきます。この場合の価値観とは、「〇〇であるべき」「〇〇するべき」といった「べき」への固執で、これを取り除くことが怒りの抑制につながります。
ポイント『○○すべき』に固執しない
たとえば、訪問診療において、同行したコメディカルがこちらが期待しているような「働き」をしてくれないとしたら、怒りが湧いてくることもあるでしょう。
もし、この医師が日ごろから「コメディカルは医師の指示を待ってから動くべき」と考えていれば、怒りの感情が起こることはなかったかもしれません。
このように、人は自分の信じる「べき」が裏切られた時、怒りの感情が芽生えます。
さらに、もう一例。会議に遅刻はしない、というのは誰でも共通の認識ですが、「社会人なのだから、約束の10分前には着席すべき」と考える人もいれば、「ぎりぎりに来ても遅刻でなければ問題ない。現に自分もそうしている」と考える人もいます。
しかし、早めに来る人は、毎回待たせられることにイライラが募ってきますし、ギリギリに来る人は、遅れてもいないのに不機嫌な顔をされるのは不愉快と思うでしょう。
イライラや不愉快な気分を軽減するには、お互いの価値観・考え方を認めた上で、自分の「べき」を客観的に見直し、境界線と許容範囲を広げていくことが必要なのではないでしょうか。
そうでないと、いつもデスクの上をきちんと整頓して物を置かないようにしているあなたは、隣の同僚のデスクの積み上げられた書類や出しっぱなしの筆記用具を見て、いつもイライラしていなければなりません。
明確なルールを共有化する
「べき」の境界線や許容範囲を広げる・・・口で言うのは簡単ですが、自分の思い込みを変えるのはそれほど簡単なことではない、との意見が出てきそうですね。であれば、他にも次のような方法もあります。
たとえば、「遅刻は厳禁」と言うだけではなく、「会議の5分前には入室する」という数値で示したルールを共有化する、という方法。この場合、数値で示すということが重要で、「なるべく早く」などのあいまいな表現はNGです。
自分の「べき」にしがみつく人は、それが最優先になるので、それを周囲が受け入れられないとイライラし怒りが生まれやすく、ひいては人間関係に悪影響を与えやすくなる危険性があることを頭に入れておいた方が良いかもしれません。
次回はアンガーマネジメント 【第4回】 「10段階あるといわれる『怒りのレベル』」を紹介します。
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