「FXと不動産投資、どちらが難しいのだろう……」
投資の手法には、不動産投資以外にもいくつか種類があります。
それぞれの特徴をおさえ、不動産投資と比較してみましょう。
今回は「FX」にスポットをあてます。
FXとは
FX(外国為替証拠金取引)とは、ドル・円・ポンド・ユーロなど、各国の通貨の売買によって利益を得る取引です。売買というより、両替といったほうがイメージがしやすいかもしれません。
ドルの価値があがりそうだなと思ったら手持ちの円をドルに変え、予想通りドルの価値が上がったら円に戻すことで利益が出ます。これを「為替差益」と呼びます。具体的にみてみましょう。
1ドルが100円のときにドルを買い、ドルの価値が上がって1ドルが120円のときに売ることで20円の為替差益を得ることができます。
この他にも金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買い、そのまま保持することで「スワップポイント」という金利相当分の金額がもらえます。注意点として、高金利から低金利の通貨に持ち替えた場合は、スワップポイントを払うことになります。
また、少ない金額で大きな取引を行う「レバレッジ」の要素も、FXには深く関わってきます。
それでは、FXの特徴をみていきましょう。
FXの特徴は?
FXの特徴として、次のような点があげられます。
〈特徴〉
①最大25倍のレバレッジをかけることができる
②買い手・売り手どちらのポジションでもスタートできる
③流動性が高い
これらの特徴をもとに、メリットとデメリットもみてみましょう。
〈メリット〉
・少額から投資をすることが可能
・レバレッジをかけることで高いリターンを得る可能性がある
・インターネットで24時間取引が可能
〈デメリット〉
・レバレッジのリスクが高い
・市場の流れを常に把握しなければならない
・為替や金利の影響を受けやすい
FXの取引には「10,000通貨単位」「1,000通貨単位」の二種類があり、後者なら5千円〜1万円と少額で始めることができます。
また、レバレッジを最大25倍でかけることができ、これは株式の信用取引の3倍にくらべるととても大きな倍率です。そのためリターンが大きくなる分、リスクも大きくなるので、レバレッジのかけ方には注意が必要です。
株の売買などと比較した場合の大きな特徴として、相場の状況に合わせて買い・売りどちらからでも市場に参入できる点が挙げられます。具体的な方法としては、まだ持っていない為替通貨を『後日買い戻す契約』をし、先に売るという流れです。
FXはインターネットで24時間いつでも取引が可能です。そのため取引量も多く、流動性は高いと言えるでしょう。為替相場が24時間変動していること、金利や各国の情勢による影響を受けやすいため、こういった情報へ常に目を光らせつつ、即座に対応することができる人向けの投資といえます。
不動産投資との比較
それでは、不動産投資の特徴と比較してみましょう。
不動産投資は初期費用として、投資物件の1割くらいを見込んでおく必要があります。3,000万円の物件を購入するのであれば300万円の用意が必要でしょう。
レバレッジをかけられるという点はFXと共通しています。ここで重要な点が、不動産投資の場合にレバレッジとなるのが「銀行からの融資」ということです。職業や収入など「属性」の面でアドバンテージがあれば多くの融資をうけられるため、不動産投資のほうがそのアドバンテージを存分に活かし、有利な投資を進められることが予想できます。
FXはさまざまな外的要因の影響を受け、24時間変動する相場に対応する必要があるため、投資に対して毎日時間をかけることが難しいのであれば不動産投資のほうが投資のスタイルに馴染むでしょう。
投資の目的やスタイルに合わせた手法選択を!
投資にはさまざまな手法があります。どの手法を選ぶかにあたり、それぞれの特徴をおさえることはとても大事なことです。そのためにまず取り組むべきことは、自分の投資に対する目的をはっきりさせることでしょう。
その上で、投資手法ごとの特徴をおさえ、自分の投資スタイルとマッチするかを検討していくのです。
・前回記事「仮想通貨はやっぱりリスキー?不動産投資との比較」
(https://ft-academy.jp/2018/04/20/virtual_currency/)
目的を定め、自分の属性や資産などからアドバンテージとなる部分を明確にし、それを活かす投資手法を選択することで、効率の良い投資を進めていきましょう!
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