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    【現役医師連載コラム】「スタッフ離職」の原因!病院に悪影響を与える「ダメ医師」5箇条 | 勤務医ドットコム

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    【現役医師連載コラム】「スタッフ離職」の原因!病院に悪影響を与える「ダメ医師」5箇条

    tokyoh@dmin2017

    どんな職場でも、職場に悪影響を与える人は必ずいます。病院も例外ではありません。

    そのようなスタッフは、病院からすれば「悪性腫瘍」のような存在です。単独で問題を引き起こしているならばまだしも、周囲に悪影響を与え、離職が進み、人が減る事でギスギスした空気が蔓延、さらに離職が進んでいきます。腫瘍が病院の中を転移していくイメージです。

    まさに「離職スパイラル」の最初の起爆剤にもなり得るわけです。

    そういった離職スパイラルを引き起こされるのは、病院の経営・運営サイドからすれば、大問題です。一体どういった医師が、病院に悪影響を与えるのでしょうか?

    1.コメディカルに高圧的な医師

    最もありがちで、影響度の大きいのはコメディカルに高圧的な医師です。

    現代の医療サービスは、高度に専門分化が進み、医師だけではなくコメディカルとの連携が必須になりました。良好なチームワークによって、個人ではなくチームでパフォーマンスを発揮する時代です。

    そこに逆行する、水を差すのがこのタイプの医師です。

    良好なチームワークを支えるのは、円滑なコミュニケーションです。円滑なコミュニケーションに必要なのは、お互いをプロフェッショナルとして認め合い、尊重する事。フラットな意見が飛び交う事です。

    コメディカルに高圧的な医師は、その根底にあるコミュニケーションを阻害します。コメディカルは何かを発言する事をためらい、ミスがあっても指摘してくれません。

    結果的にチームワークが低下し、医療サービスの質が低下します。

    コメディカルに高圧的な医師はよくいるものの、最も危険な存在であるという事は、医師が自覚しなければなりません。

    人によって態度をコロコロ変える医師

    コメディカルに高圧的な医師ほど、上司や権力者に対して媚びへつらう傾向があります。

    多少は相手によって接し方を変えなければいけない場面は、あります。年齢が違えば生きてきた時代が違いますし、根付いている経験が異なります。しかしながらあまりにも露骨に相手によって態度をコロコロ変えるのは、信頼を失います。

    医師はチームのリーダーであり、コメディカル含め周囲から信頼される存在でなくてはなりません。

    同じ医師間からの信頼関係に、医師は注目しがちですが、それと同等かそれ以上に「他のスタッフからどれくらい信頼されているのか」を重要視するべきです。

    清掃スタッフ等にタメ口の医師

    上記のような、コメディカルスタッフに高圧的であったり、上司や権力者には媚びへつらうタイプの医師は、上下関係に敏感です。

    逆に言えば、自分が優位であるような時は優位であろうとします。人間であれば誰しもがそういった側面がありますが、医師という強い権力を持った存在に自分がなる事で、どうしても権力意識が芽生えてしまう医師は、一定数存在します。

    そういった権力意識が見え隠れしてしまう言動として、院内の清掃スタッフやコンビニ店員等に対するタメ口があります。

    他のスタッフにも同様であれば良いですが、コメディカルにだけ敬語で、一般スタッフにだけタメ口というのは、権力意識が根底にあると考えられます。

    チーム医療のメンバーは、コメディカルスタッフだけではありません。院内で働いている人間全員が、チームのメンバーです。全員を同じように尊敬できなければ、本当の意味での良い職場は作り出せません。

    他人を落として自分を上げようとする医師

    他人に対して自分を優位にする手法として、他人を落として自分を上げようとする人がいます。医師も例外ではありません。

    特に権力意識が強い場合、この上げ下げにかなり敏感に反応する医師がいます。

    された事には寛容に、する事には敏感に。信頼されるチームのリーダーとして、医師はこのスタンスで仕事に挑む必要があります。

    少なくとも、自らの権利意識を職場に露呈させ、周囲を下げて自分だけ上げさせようなどとは、考えない方が良いでしょう。無意識にやってしまう医師が一定数いますから、注意が必要です。

    時間を守らない医師

    最後に、地味に重要な要素として「時間を守る」という事があげられます。

    日本の病院は、患者を待たせて当たり前の状態になってしまっています。これは国民皆保険制度による弊害なので、医師に責任はあまりありませんが、それでもこの状態に甘えてしまう医師がいるのが現状です。

    自分は多少時間にルーズでも許される

    と、日常の診察から無意識に認識してしまうのです。

    これは大変危険です。

    社会人として、遅刻は許されません。日本人は時間を守る人種ですから、社会人のマナーとして時間を守る必要があります。

    時間を守らない事が当たり前になってしまっている状態が長引くと、この文化が身体に染み付いてしまいます。そうなる前に、自らを律して、しっかり時間を守るように心がけましょう。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?多かれ少なかれ「これ自分かも」と思ってしまった項目は、ありませんでしたか?

    スタッフの確保が困難になりつつある昨今、スタッフの離職を防ぐのは経営上、現場のマネジメント上の重要課題です。

    少しでも良い雰囲気を作り、スタッフ離職を防ぐために、意識できそうな事から始め、具体的な行動変容を維持しましょう。

    現役医師連載シリーズ


    ▼著者
    大石龍之介
    株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。

    URL:https://bluestorage.co.jp/

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