「株式と不動産、自分にはどちらの投資が向いているのかな……」
投資の手法には、不動産投資以外にもいくつか種類があります。
それぞれの特徴をおさえ、不動産投資と比較してみましょう。
今回は「株式投資」にスポットをあてます。
株式投資とは
企業が創業するとき、会社を大きくする時、何か新しいサービスを始めようとする時など、多くの資金が必要となります。それが手元にあるお金だけでまかなえない場合、投資家などへその企業のオーナ権利として「株」を発行し、買ってもらいます。こうして企業は必要資金を調達し、その見返りとして毎年利益の一部を「配当金」や「株主優待」として株主へ還元しているのです。
成長するか・安定的に利益を出し続けるかといった視点から企業を見極め、そこに出資するのが株式投資なのです。
株式投資の特徴は?
それでは株式投資の特徴をみていきましょう。
〈特徴〉
①株価が毎日変動する
②配当金・株主優待がある
③価値が0になる可能性がある
これらの特徴をもとに、メリットとデメリットもみてみましょう。
〈メリット〉
・少額から投資をすることが可能
・配当金による定期的な収入
・株主優待による付加価値の恩恵
〈デメリット〉
・外的要因の影響を受けやすい
・価格変動の幅が大きい
・企業の倒産により、価値が0になる
前回のFXと同様、株式投資も銘柄によっては比較的少額の資金でスタートすることができます。目安として5万円の用意があればいくつか選択肢も持てるでしょう。
過去記事:FXは玄人向け?不動産投資との比較
( https://ft-academy.jp/2018/05/11/fx/ )
しかし、株式投資では一度に売買できる数が定まっている場合があります。この制度を「単元株制度」といい、たとえば「売買単位100」といった記載がある株式は一度に最低100株の株式を売買する必要があります。一株あたり3000円であれば最低取引金額は「100円×3000株=30万円」となるのです。
これに対し、ネット証券数社が取引時の最低株式数を下回る数で取引ができるサービスを提供しており、「ミニ株」などの名称でよばれています。このサービスでは、最低1株から取引可能なものもあるため、初期投資額を低くスタートすることが可能となります。
株式投資でもレバレッジを効かせることができ、これを「信用取引」といいます。取引金額の30%を委託保証金として差し入れ、3倍までの取引ができるといった具合です。FXのレバレッジ効果が元金の最大25倍なので、こちらと比較するとその効果は小さくなっています。
流動性の面では、証券取引所が開いている平日の9〜15時のあいだが取引時間となり、ネット証券なら24時間注文を出すことも可能となっています。
株式投資の大きな特徴である「価格の変動」については、銘柄によって1日で2〜3割変動することもあるため、チャンスが大きい分、リスクも大きくなります。
不動産投資との比較
それでは、不動産投資の特徴と比較してみましょう。
不動産投資は投資する物件の1割を初期費用として見込んでおく必要があるため、スタートのしやすさといった点では株式投資のほうが低い金額で可能となります。
比較の上で注目すべき点はレバレッジです。株式投資やFX、仮想通貨へ投資をしたいといっても、銀行は融資をしてくれません。しかし投資の対象が株式で、その物件が収益性の見込めるものであれば、銀行から融資を受けることが可能となります。なんらかの投資をする際、リスクをとってレバレッジをかけようと思うのであれば、職業や収入など「属性」のアドバンテージも活かせる不動産投資が有利といえるでしょう。
大まかな視点でみたそれぞれの投資スタイルとしては、外的要因による金額の変動と流動性の観点からみて、FXと同じように株式投資のほうが日々の時間をかける必要性があるといえます。
自らの強みを活かせる投資手法選択を!
さまざまな投資手法において、「目的を明確にすること」は共通する重要事項です。また、それぞれの手法に合わせた情報の収集も必要不可欠となってくるでしょう。
投資をする目的に「利益をあげること」が含まれるのであれば、自らの強みを活かせる投資手法を選ぶことがより多くの利益を得ることにつながります。
自らの強みについてしっかりと把握し、それを最大限活かせる投資をスタートさせましょう!
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