これは医師に限らないことですが、不労所得を得るためには、知識だけでなく「心構え」も身につける必要があります。ここでは、資産形成(特に不動産投資)を成功に導く「経営者視点」について紹介しましょう。
手段と目的を取り違えない
「勢いでお金をつかってしまった」「あると便利だと思ったから買ってしまった」……こんな経験を持つ人も多いと思います。しかし、これではいつまでたってもお金持ちにはなれません。
優秀な経営者であればあるほど、「投資金額を回収できるかどうか」を強く意識しています。
これは事業においてもそうですし、プライベートで使うお金も同様です。
不動産投資の初心者のなかには、よく「買うことが目的」になっている人がいます。業者から「今は買い手が多いので、良い物件はすぐ売れてしまいますよ」と言われすぎて、購入後の運用のことよりも、「早く購入して自分も”大家”の仲間入りしたい」という気持ちが先行してしまっているのです。
しかし、買い急いだ人のなかには、購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔している人も少なくありません。目の前の欲望やプライドが優先してしまい、「投資資金を回収できるか考える」ことが疎かになっていたためです。
ですから、あまりに基本的な話ですが、「いかに計画性を持って投資をするか」ということが非常に重要ということです。
決断スピードを速くする
とはいえ、これは「ゆっくり考えて結論を出せばいい」というわけではありません。
経営者は日々、さまざまな判断を迅速に行わなければなりません。少しでも遅れたら、問題が肥大化したり、ライバルに先を越されたり、チャンスを見逃したりしてしまうというケースは珍しくないでしょう。「もっと考える時間があれば」と思うことも多々あるはずです。できるだけ速く決断するということは、経営者に最も求められる能力の一つといえるでしょう。
これは資産形成においても同様です。
往々にして、チャンスというものは長く待ってくれません。不動産投資の場合、優良物件には買い手が殺到するものです。そこから一歩抜け出すためには、決断力を速めるしか方法はありません。
とはいえ、前述したような「買い急ぐ」という行為は絶対に避けてください。
物件探しをする前に、ファイナンシャルプランを作成し、投資として成功するためには、「どのような物件を購入すべきか」ということをきちんと把握しておきましょう。
そのうえで、条件に当てはまった物件が出たら、即座に購入を決断するのです。この一連の流れを頭に描いておくだけでも、行動に無駄がなくなり、結果を出しやすくなるはずです。