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    30代医師が50~60代になった時も、本当に高給取りで裕福なのか? | 勤務医ドットコム

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    30代医師が50~60代になった時も、本当に高給取りで裕福なのか?

    tokyoh@dmin2017

    経済不安、コロナ禍と次々と襲ってくる不測の事態。世界経済と国の将来が不安定になっていく中、数十年後に医師という職業は、今のシニア世代が享受するような高収入で安定した職業なのでしょうか?今回は医師を取り巻く職場環境の変化、将来の資産形成を含めたお金の話をまとめました。

    一般的には、医師=高給取りというイメージがあります。独立行政法人「労働政策研究・研修機構」のデータによると、会社員の生涯年収は2.5億円程度。これに対し、医師は厚生労働省のデータによると平均で4.4億円の生涯年収を稼ぐと言われています。

    人生で必要なイベント資金の合計は約3億円*であることから考えると、会社員は借金をしないと人生に必要な資金を調達することが出来ず、医師は人生に1億円の余剰資金があることになります。これだけでも、医師がいかに高給取りであるかがわかります。

    しかし激務な上に、仕事内容は患者の体調と向き合うのが基本ですから、緊張によるストレスを常に抱えています。余暇の時間が少なく心身をリフレッシュするほど休めないので、ストレス解消方法として高級車に乗り、ブランド服を身に着け、高給マンションに住んで、レストランで豪華な食事し、毎月自分がいくら使っているのかを考えたことがない生活をする先輩医師を、今の若い世代は見てきたと思います。

    このように贅沢をしても毎月お金が余るような状態ですから、貯蓄や資産形成を考える必要がありません。医師の一部はお金を運用する発想を持たない傾向があり、それでも問題なくやってこられたのが今の50~60代までの医師で少なからずいるようです。

    【参照:厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査 主な産業別にみた賃金
    【参照:りそなグループ* 人生で得られるお金「生涯年収」と生涯で必要なお金

    ■ 働き方改革とIT化による医療統合

    現在30代の医師たちも、今のミドル・シニア世代の医師たちと同じように、人生に1億円の余裕があるライフスタイルを送れるのでしょうか?

    働き方改革により、これから先は医師の働き方も変化します。従来のように十分な休養が取れない過重労働スタイルから改善が進み、まずは休日と睡眠時間が確保でき、心身共に働きやすい状態になるところまでは近づいています。

    働く側も、より医療従事者を大切にしてくれる施設へ移動する考え方が芽生え、やりがい・ワークライフバランス・働きに対する公平な処遇等を制度化する施設も増えはじめました。

    精神的にも肉体的にも余裕のある働き方が選べるようになり、現在の先輩たちがこなしてきたような体力と精神力をすり減らすような働き方は減っていくでしょう。

    このように医師を激務から救い出す働き方改革が進むのは良いことですが、同時に、医療現場の負担を減らすためのIT化や医療統合も進みます。今まで医師がしていた作業の一部がIT化されれば、医師の仕事量は減りますが仕事時間も減ります。

    その結果、将来は医師の労働時間が制限される可能性があり、今よりも収入が減る可能性が出てきました。特に、勤務医として働いている医師の場合は、その傾向が強く出るでしょう。地方では経営の苦しい病院の統廃合が進み、近い将来、地方都市では医師の働く場所自体が少なくなり、収入確保の道が険しくなっていくかもしれません。

    さらに高齢化社会への適応のため、医療業界全体が予防医学の方向に向かっており、将来は「医者いらず」の世界が出来上がる可能性もあります。また、開業をした医師には引退がありません。すると、10〜20年後には、増えすぎた医師と病院施設の淘汰が始まり、医療業界に厳しい時代が来る可能性があります。

    ■ 資産形成は常に頭の隅においておきたい

    現在20~30代の若き医師たちが将来のミドル・シニア世代になるころに、今の先輩医師たちと同じような年収と生活が約束されていると思い込むのは非常に危険なことです。

    しかし、現時点ですでに高給取りであることは事実です。その資金力を活かして将来のために資産形成をしておくのは、不測の事態が起きたときに将来の自分を助けることになります。

    今回のコロナの影響以外にも、激務の続く医師の中には体調を崩す人も多く、突然、今までと同じように働けなくなってしまうこともあります。そのような場合に、給料以外に収入源があれば、万が一、長期に療養が必要になった場合でも自分も家族も憂き目にあわずに済むでしょう。

    また、将来、勤務医以外の道を選ぼうと思った時にも、毎月の収入が別口でしっかりと確保されていれば、目先の提示額や条件などに惑わされず、自分が医師として選びたい道を自由に選ぶことが出来ます。

    ■ 不動産への投資は医師に最も有効な資産形成法

    では、医師にはどのような資産形成が向いているのでしょうか。

    結論から言えば、ハードワークの医師にとって最も有効な資産形成方法は不動産経営です。不動産経営とは、例えば賃貸目的で区分マンションなどを購入し、それを人に貸して収益を得る資産運用方法のことです。別の言い方をすれば、「不動産ローンを入居者が払ってくれる仕組みを買う」ことが不動産経営です。

    購入後の賃貸物件に関した細かな手続きや管理業務は管理会社に一任し、毎月上がってくるレポートをもとに必要な指示を出すのが主な仕事で、手間のかからない経営になります。そのため「経営者感覚」は必要ですが、実際に経営者として現場に出て働く必要はありません。

    その他の資産運用方法、例えば株やFX、仮想通貨などのように、忙しい業務と会議の合間を縫って数字を追いかける必要がなく、新しい医療の知識を覚える以外にお金の勉強をする必要もないので、医師にとって最も大切な本業に支障が出ません。

    普通に医師の仕事をしている間に、入居者の賃料からローンが返済され、月日を追うごとに資産が形成されていく仕組みは、余計な心配がなく精神衛生上も医師に適した資産形成方法なのです。まずは不動産経営のパートナー探しからスタートしてはいかがでしょう。

    まとめ

    時代の流れに合わせ、医師も高給取りなりの身の処し方が必要になってきました。若い世代の医師たちは、将来ご自身の進みたい道、なりたいライフスタイルのために、資産形成を検討してみてください。

    不動産経営に乗り出す場合に、最も気を付けるべきことは、不動産経営の戦略を一緒に考えてくれる、信頼のおける会社を見つけることです。

    それさえクリアできれば、破たんの可能性が少ない優良物件を探し出してくれる頼もしいパートナーとして、質の良い入居者へとつないでくれる管理会社として、忙しい医師の代わりに働き、医師を不動産の世界でも成功者に導いてくれます。


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