将来のための貯蓄や、開業のための資金対策を行うのは「早ければ早いほどよい」ものです。これは、仮に1年単位では少ない収益であっても時間をかけさえすれば大きな収益につなげることができるからです。そこで今回は「収入が低いからまだ早い」と二の足を踏んでいる若い世代の医師の方のために、若いからこそ知っておくべき投資の考え方について解説します。
投資の初めの一歩。まずはセミナーで勉強を
投資はメリットが期待できる一方で、リスクがつきものです。そのため、勢いだけではじめるのではなく、事前にしっかりと勉強をして準備をしましょう。
勉強する方法は、本を読む、ネットで情報を検索するなど、さまざまな方法がありますが、投資セミナーに参加することもおすすめです。自宅で本やネットで調べていると、いつの間にかSNSや動画サイトを閲覧してしまい、寄り道が多くなってしまいがちですが、セミナーに参加すれば集中して投資について学ぶことができます。
ただ、セミナーとひとくくりでいっても、学びのあるセミナーと、参加する必要のないセミナーがあるのは事実です。「このセミナーはどっちだろう?」と悩んだときのために、行くべきセミナーかどうかを見極めるポイントをいくつか紹介します。
たとえば不動産投資に関するセミナーの場合、セミナーを開催しているのは大半が不動産投資会社です。主催者はセミナーを通して基礎知識を伝える代わりに、「うちを使って投資を行ってほしい」というメリットを得るからです。
さらにセミナーの講師の情報も事前に確認しましょう。今はネットで名前を入力すれば、どんな仕事をしているのか、著書はあるのか、SNSではどんなことをつぶやいているのかなど、いろいろなことが見られるるようになっています。しっかりとリサーチして、「この人の話を聞く必要があるのか」も精査しましょう。
投資パートナーは、実地経験のある企業を選ぶ
不動産投資を行う場合は投資を依頼する会社、すなわちパートナーは実地経験のある投資会社を選ぶようにしましょう。実地経験とは、不動産投資を実際に行っている会社のことです。
実際に、実地経験のない不動産投資コンサルタントは存在します。このようなコンサルタントの理論が整然としており、話し方がハキハキして身なりが綺麗だと、「この人は信頼できる!」と思ってしまう人も実際にいます。しかし不動産投資は「プロでも難しい」といわれている分野です。実地経験があり、現場の感覚を知っている不動産投資会社のほうが適格であることはいうまでもないでしょう。
また、「不動産のプロ」と「不動産投資のプロ」は違います。宅建の資格をもっていたとしても、不動産投資に関する知識が十分かといえばそうではりません。不動産投資と宅建業者に求められる知識やノウハウは全くの別物だからです。この点も注意しておいてください。
投資パートナーとして選びたい会社の要素は他にもいくつかありますが、1つは「リスクや失敗もしっかりと話してくれる会社」でしょう。不動産投資にリスクや失敗は付き物ですが、それには全く触れずに「大丈夫です。絶対に儲かりますよ!」と言ってくるようなところは要注意です。リスクや失敗例を伝え、そこから学ぶべきことや回避策・対応策を伝えてくれるところは信頼度がアップします。
さらに、「物件の目先の価値だけでなく将来の価値も話してくれること」も大切です。物件は購入して終わりではなく、売却するまで持ち主が管理しながら収益を上げ続けなければいけません。そのため、減価償却の可能な期間、立地の将来性などの長期視点から、物件について話してくれるところを探しましょう。
ビジョンのない投資は成功しない!
最後に、“不動産投資の素人”である医師は“不動産投資のプロ”に頼りながら投資を行うことが一般的ですが、何もかもを相手に任せきりにするのはやめましょう。これは失敗、そして後悔の元になります。
なぜなら、これまでも書いているように「投資にリスクや失敗は付き物だから」です。どんなにプロに頼っても100%成功するとは限りません。そのうえで不動産投資を実際に行うためには“決断”が求められますが、この大事な決断をするのは自分自身です。
不動産投資会社はさまざまな情報やアドバイスをしてくれますが、最後の決断は不動産投資を行う本人に委ねられます。このときに投資会社から「いいですよね? やりましょう」と強引に押し切られるのではなく、自分自身の不動産投資のビジョンや知識をしっかりもったうえで判断を行うべきです。ビジョンに沿わない場合はハッキリと「NO」を出しましょう。
自分が決めたことであれば失敗は次の成功のための反省材料として前向きにとらえることができても、相手の言いなりになって失敗すると後悔しか残りません。ビジョンなくして成功なし。不動産投資をするうえでは、この言葉を忘れずにいたいものです。
まとめ
不動産投資で成功するためには、最適なパートナー探し、そして成功ビジョン&プランの構築など、ステップを踏むことが大切です。そのためにも、まずは自分で正しい判断をするのに必要な基礎的な知識を必ず身に付けておきましょう。
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