一般的なサラリーマンであれば、清潔感は営業成績に直結します。清潔感を得る努力を怠るわけにはいかないのです。
しかしながら病院で働いている医師であれば、正直なところお客さんである患者さんにとって、清潔感は重要な価値観ではありません。病院で働いている医師の清潔感は、ないがしろにされがちです。
では、医師は清潔感が無くても良いのでしょうか?患者さんが強く求めていなければ、無視してしまっても良いのでしょうか?いいえ、医師の清潔感について厳しい目で見る人たちがいます。同じ病院で働いているスタッフです。
特に若手の医師、研修医、看護師は医師の清潔感に対する目は厳しいと言えます。若手から嫌われないためにも、清潔感にまで気を配れる医師は優秀です。
医師が清潔感を手に入れるテクニック
1.髪の毛を短く
最も簡単に、確実に清潔感を手に入れる方法は、髪を短く切る事です。
見た目上、髪が長いという状態は清潔感を生み出しません。長髪で清潔感を維持するには、定期的なメンテナンスが前提であり、忙しい医師にそれは難しい事が多いでしょう。
2.ヒゲは毎日剃り、可能なら脱毛を
髪の毛と同じく顔面の毛として清潔感に大きく影響を与えるのは、ヒゲです。
ヒゲも同様に、かなり行き届いた手入れを前提として清潔感を生み出します。手入れがおざなりになったヒゲは、清潔感から対局に位置します。
滅多にない場合を除いて、基本的にヒゲは無い方が、清潔感があって好印象です。
髭を毎日剃るのは大前提ですが、可能であればヒゲの脱毛もしてしまった方が良いでしょう。手入れ不要で清潔感を長く維持する事ができます。
3.朝は洗顔してしっかり保湿
髪の毛、ヒゲと「顔面の毛」が清潔感に大きな影響を与える話をしてきましたが、もう1つ重要な要素があります。顔の脂です。
顔が脂ぎってテカテカしていると、一気に清潔感を失います。
加齢とともに皮脂が出るのは致し方ない事なので、定期的な運動で汗をかく習慣を身につけて、脂っぽい食事を控える…というところまでできれば完璧ですが、なかなかそうはいかないはず。
そこでオススメなのが、朝の洗顔と保湿です。
朝、必ず入念に洗顔して皮脂を落としましょう。それだけだと乾燥して余計に皮脂が出てくる原因になるので、ローションやクリーム等の保湿剤でしっかりと保湿することも効果的です。
当直室と自宅に、洗顔と保湿剤を買って置いておくだけ。そんなに難しく無いはずです。
4.タバコを吸わない
いくらマスクをしているからといって、服や髪の毛についたタバコのニオイ、黄ばみ、歯の黄ばみは清潔感を失わせます。
健康上も明らかにマイナス面が多いタバコですが、清潔感という意味では速攻でマイナスの効果が表れてしまう要素の1つ。
健康になるためにも、清潔感を得るためにも、タバコをやめるという選択肢は頭のなかに入れておきましょう。
5.昼食後は歯磨きを
口腔周辺のニオイ、黄ばみを改善するためにできる習慣として、昼食後の歯磨きが挙げられます。
朝と夜は流石に歯磨きをする方が多いと思いますが、昼はしない方もいるのではないでしょうか?
昼の歯磨きは、清潔感を得るだけではなく、口腔周辺がスッキリして午後に挑めるので、気分も上がるのでオススメです。
6.白衣を白くパリッと保つ
清潔感を演出するのは、肉体だけではありません。医師の正装である白衣も重要な要素の1つです。
特に
・白衣がシワシワ
・白衣の襟元が汚れている
・白衣がなんかちょっと臭い
となると、清潔感が失われます。
定期的に洗濯しアイロンがけを行い、また古くなった白衣は捨てて買い替えましょう。
7.古い靴下は捨てる
以外と忘れられがちなのが、足元です。
院内履きの靴をクロックスにしている医師がたまにいますが、あれはオススメしません。確かに楽ではあるのですが、やはり印象があまり良く無いです。
それと匹敵するのが、靴下です。
靴下なんて誰も見ないんじゃない?と思う方も多いと思いますが、そうでもありません。
まず長ズボンを履いていても、座った時に靴下がチラリと足元から見えてしまいます。その足元から覗いた靴下がボロボロたったりすると、一気にみすぼらしく見えてしまいます。
また、ロッカーで着替えたり、オペ室等の別空間に入る際は、どうしても靴下が見えがち。看護師や他のスタッフに、ボロボロの靴下を履いている姿は、あまり見せない方が良いでしょう。
具体的には、靴下を定期的に履き替えるのが良いです。靴下はそんなに高く無いですし、どうしてもある程度使うと使用感が出てきてしまうもの。しっかり定期的に買い替えて清潔感をコスパよく保ちましょう。
▼著者
大石龍之介
株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。