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    【現役医師連載コラム】医師が法人を持って経費を使うには | 勤務医ドットコム

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    【現役医師連載コラム】医師が法人を持って経費を使うには

    tokyoh@dmin2017

    こんにちは、医師で不動産投資家の大石です。いきなりですが、医師をしていると

    「税金高ぇ〜」

    って思いませんか?僕はもう、何回も思いました。それと同時に

    「経費って、使ってみてぇ〜」

    とも、思っておりました。なんか響きだけでも、お得な感じがしますよね、経費って。

    そんな経費ですが、経費を使うためには一体何をどうすれば良いのでしょうか?経費を使うために法人を持つには、どうするべきなのでしょうか?

    医師が経費を使うには、基本的に法人が必要

    まず医師が経費を使うためには、基本的に法人が必要です。

    個人事業主でもできなくもないですが、法人の方が確実です。

    ではどうやったら法人を持てるのか?

    法人を作る事そのものは、正直誰にでもすぐできます。株式会社であれば30万円、合同会社であれば10万円あれば簡単にできます。

    重要なのは、会社という器を作る事ではありません。中身です。中に入っている水を作り出すのが重要なのです。

    会社をコップに例えると、中身の水はお金。入ってくる速度、数は収益の数と、利益率です。

    そうです、医師が経費を使うための法人を作るにあたって、最も大きな壁になるのは、法人が成立するような事業を構築する事が難しいのです。

    医師が片手間に法人を立ち上げるために、やっぱり不動産は簡単

    そんな中身を作るにあたって、やっぱり不動産は一番ラクチンです(笑)

    ただ買って所有して、家賃を受け取るだけで一応、事業として成立していますから。ただ、ここでキャッシュフローが残らないと、経費は厳密には使えませんから、キャッシュフローを十分残すような内容を、不動産賃貸業単独で作り上げる事は困難です。

    概ね物件価格と1〜2%が、キャッシュフローとして年間残ればそれなりだと言われています。1億円の借金をして、年間100万円のキャッシュフローです。これはご覧の通り、ある程度の規模でないと成立しません。

    不動産は簡単でラクチンなのですが、経費を十分使えるようなキャッシュフローを不動産賃貸業単独で構築しようとすると、規模が必要になるという事だけは、覚えておきましょう。

    実際、僕は当然億を超える借り入れをして、不動産賃貸業をしていますから、上記のような規模には該当します。ただいきなりは、心理的にも実際的にもハードルが高いと言わざるを得ないかもしれません。

    そこでオススメなのが「不動産+アルファ」で、収益の一部として不動産を組み込みつつ、スモールビジネスを自分で作り上げる事です。

    医師が片手間にスモールビジネスを作る上の注意点

    ここで医師が最もやりがちで、最も危険なビジネスの構築方法が「本来なら給料としてもらうはずのお金を、会社で受け取る」という行為です。

    具体的には

    ▲ 産業医のフィーを会社で受け取る
    × 医師のバイト代を会社で受け取る
    × 講演会のフィーを会社で受け取る

    などです。この中では、産業医に関してはグレーですが、他の2つに関してはほぼ黒です。アウトです。税務署に突っ込まれたら文句は一切言えません。
    産業医に関しては、今まで開業医の先生が片手間にやっている事が多かった業態なので、監修的に個人事業主として収益を受け取ってきた過去があり、一概に取り締まる事はできていない状態ではあります。しかしながら、グレーと言わざるを得ないので、あまりオススメはしません。

    つまり、医師としての労働力を換金するのが、最も手っ取り早くて簡単なスモールビジネスの構築方法ではあるものの、それは給与所得であり、法人としての収益で受けとる事は、基本的に違反であるという事です。

    この原理原則が頭に入っていない医師は、結構多いと思います。危険です。

    では、どうやったら片手間に「不動産+アルファ」のビジネスを構築できるでしょうか?

    医師が片手間に法人を持つのにフランチャイズは面白い

    個人的に面白いと思うのは、フランチャイズです。

    フランチャイズとは、すでに成功しているようなビジネスモデルを、他のエリアで展開するためにビジネスパートナーを募る制度のことです。

    フランチャイズに参加する側からすると

    ・すでに成功しているビジネスモデルを転用できる
    ・ゼロからビジネスモデルを考える必要がない

    と言うメリットがある一方で

    ・ビジネスの自由があまり効かない
    ・収益の一部をフランチャイズフィーとして徴収される

    というデメリットがあります。

    僕が思うに医師は、設計図やマニュアル通りに任務を遂行する能力が高いので、非常にフランチャイズとの親和性が高いと考えております。

    一口にフランチャイズと言っても、例えばコメダ珈琲のような1億円近くかかってしまうものもあれば、数百万円で開業できる小さなフランチャイズもあります。

    もちろん、バイトを雇用する必要はありますが、正規雇用である必要はなく、経営上のリスクも限定的です。

    不動産賃貸単独で行けるならばそれでも良いですが、同時並行でうまくいきそうなフランチャイズに加盟して、そのエリアで展開してみる、というのも長い人生においては、良い経験になる上、うまくいけば法人が自走してくれるでしょう。

    医師をやりながらフランチャイズに加盟する、というのはあまり聞きませんが、特に地方においては、医師と地主くらいしかお金を持っている人たちがいませんから、社会的な意義としては大きいとも思いますし、面白いと思います。

    現役医師連載シリーズ


    ▼著者
    大石龍之介
    株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。

    URL:https://bluestorage.co.jp/

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