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【現役医師連載コラム】初期研修先病院を給料で決めるのは正しいか?マネーで考える

最近、初期研修先の病院を「給料」で決める医学生さんが、多いように思います。

この現象は、概ね2015年くらいから観測されていますが、近年はその傾向がより顕著になっていると感じます。

確かにお金は重要なファクターの1つです。しかしながら、初期研修先の給料というのは長い人生で見れば微々たるものと言えば微々たるもの。

そもそもマネーにフォーカスして初期研修先を選ぶ=給料で選ぶ、という事であっているのでしょうか?

今回はそこを掘り下げていきます。

初期研修先を「給料」で決める事そのものは、ほとんど意味がない

まず結論から申し上げますと、初期研修先選びでマネーを重要視するならば、給料で選ぶのはほとんど意味がないと思います。

理由は前述しましたが、初期研修の2年間でもらえる給料の差額なんて、本当に微々たるものだからです。

例えば年500万円が700万円になったとして、年間200万円ですよね。2年でたった400万円です。これは本当に小さい金額です。

これがたとえば1000万円違うとなると、流石に差があるとして良いと思いますが、基本的にそこまで極端な差が出るような選択肢で、同一人物が迷うなんて事は、あり得ないでしょうから無視します。

では、実際に何を重要視するべきでしょうか?

初期研修先選びでマネーを重要視するなら、立地は考えよう

初期研修先の病院選びでマネーを重要視するならば、見るべきは給料だけではないと思います。

1つは、立地です。

仮に給料が高くても、ものすごい田舎の病院であれば、それはそれで経済的に犠牲にしている部分がかなりあると思います。

やはり都市部というのは、人も情報も集まります。刺激的な人、楽しい人もいて、医師としての繋がりも当然広がりますが、職業という垣根を超えて人とのつながりが無限に広がっていくのが、都市部です。

基本的に経済的なメリットを考えれば、都市部で多くの人と関わるのはメリットです。ただそれが苦手だという人もいるでしょうし、詐欺などの被害に合ってしまう確率も高まるため、一概にメリットしかないかといわれるとそうではありません。

都市部でしか出会えない人と会って、長期的な経済的なメリットを享受できる可能性を、田舎の初期研修先病院に行くことで、ちょっとの給料と交換してしまうのは、あまりに近視眼的だと言えるでしょう。

また都市部での生活は、経済的なメリットだけでなく、シンプルに人生を楽しむという点において、若いうちにこそやっておく価値のある事です。

ただ、全員が全員東京、大阪、名古屋に行けば良いかと言うと、そうでもありません。

都心へのアクセスが容易で、短時間でできれば問題ありません。都心のど真ん中だと、やはり初期研修の給料だけで生活していくのは困難で、都市部のメリットを享受する活動に制限がかなりかかってしまい、結果的にメリットを享受できなくなってしまいます。

バランスの取れた選択肢としては、例えば大阪に出るべく兵庫県にいるとか、そういった選択肢になるでしょう。

初期研修先選びでマネーを重要視するなら、空き時間は確保しよう

もう1つの重要なファクターは、時間です。

上記にもサラッと書きましたが、仕事があまりにも忙しく、医師としての活動にしか時間を割けないようであれば、それはそれで都市部のメリットをうまく享受できません。

昨今は医師の働き方改革もあり、キチッとしている病院が多いですが、中にはまた旧態依然としたカルチャーが残っている病院が、あります。

特にちょっと地方の病院に行くと、そういった病院がかなり増えます。給料がいくら高くても、余暇時間が全くなくて、それらの時間を使っていろいろな知識や経験を溜め込み、それによって長期的な経済的メリットを受け取る事ができないのは、1つの経済的損失です。

逆に都心部に近くなると、初期研修医の数そのものも多くいるため、忙殺されて仕方がない、みたいな病院はあまりありません。ただ給料が極端に低かったりして、結局家でYouTubeを見るとか、そういうくだらない時間の使い方になりがちです。

経済的なメリットを俯瞰で見るならば、都心部へのアクセスも重要ですが、余暇時間の確保確率も非常に重要になってきます。

初期研修先選びでマネーを重要視するなら、都心の少しハズレがオススメ?

今までの話を総合すると、初期研修先選びでマネーを重要視するなら、給料だけではなく下記の要素も重要です。

・都心部へのアクセスが容易
・余暇時間が比較的ある
・給料もそれなりで使えるお金がそれなり

これらのバランスが最も取れている可能性が高いのは、僕調べでは

・神奈川
・千葉
・愛知

辺りです。

関西も候補には上がりますが、関西は全体的に医師の給料が低い(関西の進学校の医学部進学率が高いため、地元に戻って医師になる人数が多く、相対的に医師が余っているからだと言われています)ので、数値だけ見れば排除されます。

上記で初期研修先を探して、東京と名古屋に適宜アクセスするのが、良いかもしれませんね。

現役医師連載シリーズ


▼著者
大石龍之介
株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。

URL:https://bluestorage.co.jp/

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