border_colorCOLUMNコラム

多忙を極める医師のワークライフバランスについて考える

「働き方改革」が提唱されている影響か、ワークライフバランスを重視する人が増えています。医師は高収入を得られる職種ですが、絶えず緊張しながらの長時間労働など、肉体的にも精神的にも負担が大きいというイメージもあります。働き続けるためには、患者のことはもちろん、自分の生活を確立させ、心身ともに健康であることが重要です。いま一度医師のワークバランスについて考えてみます。

ワークライフバランスとは?

内閣府は「仕事と生活の調和」推進サイト上で「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」を記載しています。そこから一部抜粋すると下記の通りです。

「我が国の社会は、人々の働き方に関する意識や環境が社会経済構造の変化に必ずしも適応しきれず、仕事と生活が両立しにくい現実に直面している。(中略)仕事と生活の調和と経済成長は車の両輪であり、若者が経済的に自立し、性や年齢などに関わらず誰もが意欲と能力を発揮して労働市場に参加することは、我が国の活力と成長力を高め、ひいては、少子化の流れを変え、持続可能な社会の実現にも資することとなる。」

要は、仕事と生活の両方を充実させることができる社会を目指すということですね。「仕事と生活の両立」と言っても、ハードワークの医師には簡単なことではありませんが、ここでワークライフバランスの取れた医師のAさんと、苦労している医師のBさんのケースを見てみましょう。
Aさんの病院は1人の患者に対して複数のメディカルスタッフが連携して治療にあたる「チーム医療」を導入・実践しています。包括診療医として主治医をサポートする立場で働くAさんは9時から5時まで働き、ほぼ残業もなく、深夜に呼び出されることもありません。そのため、夕方以降や休日は家族と共に過ごす時間を楽しみ、日々充実した生活を送っています。
一方、女医のBさんは夫も医師の夫婦医師であり、子育てもしているため多忙を極めています。夜勤や休日出勤もあるうえ、家事や育児をさぼることもできないため、ほぼ“自分の時間”はありません。そのため、いつも疲れていて、口癖は「あぁ疲れた……」。Bさんはワークライフバランスを考える時期かもしれません。

転職する、または開業するという選択肢

具体的にBさんがワークライフバランスを考えて、現在の生活を改善しようとした場合、どのような選択肢があるのでしょうか? ここでいくつか考えてみましょう。
1つは「転職する」という方法です。病院にもそれぞれ個性があり、Aさんのようにチーム医療を導入して、メディカルスタッフ一人一人の負担を軽減しようと努めている病院もあります。また、保育園施設を付属している病院や育児と両立するため時短制度を導入している病院もあるため、そういう病院に転職できれば「育児」の負担は減る可能性があります。
厚生労働省は女性医師向けの相談窓口も設けているため、ワークライフバランスに悩んでいる方は一度、窓口に相談してみるという方法もあります。
他にも、「開業する」という方法もあります。勤務している病院を辞めて、自分でクリニックを開業すれば、働く時間や病院内の制度は全て自分で決めることができます。そのため、ワークライフバランスも自分が思い描く通りに実現しやすいでしょう。ただ、開業は多額の資金がかかる“ハイリスク”な方法のため、事前にしっかり検討することが不可欠です。

病院以外で、医師としての経験を生かす

転職にしても、「他の病院に移る」だけではなく、他の選択肢もあります。たとえば、メディカルドクター(MD)。主に製薬会社やCRO (Contract Research Organization=開発業務受託機関)の専門職医師であるMDは、常に一定の需要があり、医師免許を活用することができます。福利厚生も完備されているケースが多く、制度が整っているため、ワークライフバランスを描きやすい職場の1つと言えるでしょう。ただし、MDの場合は英語力やマネジメント能力を求められる場合があるので、転職を考える際には自分の能力や適性を冷静に分析してから動くことをおすすめします。
保険会社の社医という選択肢もあります。生命保険会社に所属して保険を引き受ける際の診断・査定や保険金支払い時の査定などを行う医師であり、主な業務は保険申込者との面談、保険金請求書診断用紙の確認などです。オンコールもなく、制度が整っている場合があるので、MDと同様にワークライフバランスは取りやすいものの、病院と違ってサブ的なポジションとなるため、一長一短ですが、立場はがらりと変わります。
また、産業医になることも考えられます。事業場において労働者の健康管理などを専門的な立場から指導・助言する医師で、労働安全衛生法により一定の規模の事業場には産業医の選任が義務付けられているのでニーズがあります。ただ、医療行為は行えないため、医師として活躍してきた人にとってはやりがいを感じられないこともあるようです。

まとめ

ワークライフバランスを考えることは人生を充実させるうえで重要なことです。医師としての仕事にやりがいを感じ、第一線で働くことがすべてと考えている人も多いと思います。しかし、何か違う、しんどいと感じ始めたときは、一度立ち止まり、自分のワークライフバランスを考えてみることも必要です。医師にも選択肢はいろいろあり、働き方は多様化しています。

無料税金対策セミナー情報

勤務医ドットコムでは、医師の方向けに無料セミナーを全国各地で開催しています。
効果的な節税の方法や相続、資産形成、副業など、収入の多い医師の方にとって有益な情報をお伝えしています。セミナーでは個別相談も実施していますので、あわせてご活用ください。
先着順となっておりますのでお早目にお申込みください。

無料税金対策セミナー一覧はこちら

ピックアップ記事

  1. 【ワンルーム投資の視点でみる用語解説】新規賃料を求める鑑定評価手法編
  2. 20代歯科医Eさん(年収1300万円)の不動産投資事例
  3. 辛すぎる仕事漬けの日々……大半の医師は不満を抱えている
  4. 投資物件はどう選ぶ?10年運用シミュレーション 郊外の中古ワンルームマンション編…
  5. 投資物件はどう選ぶ? 10年運用シミュレーション・都心の中古ワンルームマンション…

関連記事

  1. コラム

    勤務医でも確定申告が必要なケースとは?

    毎年2~3月になると、「確定申告」という言葉をよく聞くようになります。…

  2. コラム

    資産防衛のために医師は何を学ぶべきなのか?

    今回は、いかに資産を増やしていくかという「資産形成」ではなく、どのよう…

  3. コラム

    投資の成功者の共通点とは

    カリスマトレーダーがネットで取り沙汰される他、本業をこなしながらいくつ…

  4. コラム

    夫婦で医師だった場合の保育園事情

    医師同士の結婚は職場恋愛の延長戦上にあるため、珍しいものではありません…

  5. 期間限定公開 書籍コラム 「医師のための節税の教科書」

    コラム

    書籍連載コラム「医師のための節税の教科書」

    はじめに毎日の診察、電子カルテの入力や処方箋作成などの事務処理、論…

  6. コラム

    不動産投資の初心者向け おすすめの本5選

    不動産投資を始めることで、節税の他、家賃収入や売却益を得られることは感…

現在から65歳まで働いた場合の
納税増額はいくら? 簡単・お手軽診断

年収(※1)

万円

年齢(※2)

  • 入力いただいた数値を65歳までの平均年収として算出します
  • 生涯納税額を知りたい場合は、本格的に給与が増えた年齢を入力してください

あなたの想定生涯納税額は

taxです

結果をクリア

  • この金額はあくまで目安の金額です
  • 「年収×税率×65歳までの残りの勤続年数」の計算式で算出しています
  • 年収が増加すると納税額も増加します
年収 税率(住民税10%を含む)
年収195万円以下 15%
年収195万円超~330万円以下 20%
年収330万円超~695万円以下 30%
年収695万円超~900万円以下 33%
年収900万円超~1,800万円以下 43%
年収1,800万円超~4,000万円以下 50%
年収4,000万円超 55%

SEMINAR

節税対策や多忙な方でもできる不動産投資のノウハウをご紹介する無料セミナーを全国各地で開催中です。
詳しく見る

NEW ENTRIES

  1. 医師だからこそおすすめな投資方法とは
  2. 高収入の医師も注意が必要! 高額所得者が投資に失敗する理由
  3. 資産形成は早めに始めるのが肝! 若いうちに知っておくべき投資…
  4. 多忙な医師が実践すべき簡単健康術
  5. 高収入の医師は退職金も多い? 勤務医の退職金事情
keyboard_arrow_up