資産形成のスタートは早いほどリスクが低くなります。
とはいえ、一般的に40代は出費が多く、資産運用にまで頭が回らない方も多いのでは。
高収入の医師でも資産形成が必要な背景と、資金計画に必要なプランニング、おすすめの資産運用をまとめました。ぜひ今後の資産運用にお役立てください。
目次
医師(勤務医)であっても、自分自身で資産を形成していくべき
安定した高収入の医師であっても、投資活動で資産を形成していく必要があります。その理由は、将来的に医師の給与水準が下がる可能性があるからです。厚生労働省の推計でも、医師不足の解消後にエリアによっては医師の供給過剰が起きると発表されています。
また、退職後も生活水準を下げることなく豊かな老後を不安なく送るためには、退職金・年金だけでは限界があります。
40代は、子供の教育ローンや住宅ローンなどでの出費がかさむ年代
「リクルートドクターズキャリア」2016年実施のインターネット調査によると、「もっとも支出のかさむ費用」(複数回答)は、「生活費」と回答した医師が44.4%、ついで「子どもの教育費」が36.8%、「住宅ローン」32.8%となっています。
医師の子どもは医師をめざすケースが多く、教育費の負担が平均以上になるのは珍しくありません。
子どもが医学部進学すれば、その6年間の学費は、国公立大学で年間約350万円、私立ならば比較的安いところでも年間2,200万円。その他に教科書代・実習費・試験対策費用、自宅通学でなければ、家賃・生活費も必要です。
数千万円の年収でも、2人以上子どもがいると、全員の医学部進学はかなり厳しいでしょう。
また、医師は高額商品の営業対象になりがち。高級な住宅や自家用車を購入し、ローンが残っているケースも決して珍しくありません。
高収入の医師であっても、40代は出費がかさみ、投資を開始するタイミングの見極めがむずかしいようです。
リタイア予定時期から逆算して、必要な資金を明確にしてみよう!
目標がはっきりすると、その目標に向けて行動できます。「まだ早い」と考えず、リタイアの時期、リタイア後のライフスタイルをプランニングしましょう。そうすれば、その計画を実行するために必要な資金の計算ができるはずです。
あとはその資金をどう形成していくか検討し、実行に移します。医師の方は一般的にサラリーマンよりも収入が多いので、資産形成の上で非常に優位な位置にいます。このアドバンテージを活かし、しっかり資産運用すれば、40代からでも資産形成は十分に可能です。
多忙な医師には、管理が比較的簡単で節税効果が高い不動産投資がおすすめ
現役の医師は基本的に多忙。そんな立場の方でもできる投資活動には、いくつかの条件が必要です。
・医師の資産形成に不動産投資が向く理由
基本的に、医師の投資活動に以下の3点は必須でしょう。
①予備知識があまり必要ではない
不動産投資による資産形成は比較的シンプル。知識を得るのにそれほどの努力は要しません。
医師国家試験に合格した実績があれば全く問題ないでしょう。
②管理に労力・時間がそれほど必要ではない
購入した物件の管理はプロの管理会社に依頼可能。
もちろん手数料が発生します。
多忙な医師にとって、管理を外注することで空室対策・物件管理・賃料収集などのストレスから解放されることは、何よりも大切です。
③希望の資金を達成できる可能性が大きい
不動産投資は基本的に賃料収入によるインカムゲインです。
ただし、価格上昇があれば売却益を狙ってキャピタルゲインも期待できます。
不動産投資は、インカムゲインを確保しながらキャピタルゲインも狙える投資なのです。
以上の条件を考えると、不動産投資は医師の資産形成の選択肢として大いに有効ではないでしょうか。
・不動産投資は節税効果も期待できる
特に大きいのが相続税対策です。現金の場合は全額相続税課税対象ですが、不動産なら相続税の課税評価額が低くなり相続税の減額が可能です。賃貸物件の場合、相続税の課税評価額はさらに低くなります。将来的な相続まで考えた場合、不動産投資は子や孫の負担も減らせるのです。
また、不動産は「減価償却」の対象となる点も大きな特徴です。
減価償却とは「時間の経過によって建物などの価値が減少するため、減った分を費用として損失計上する金額」を指します。とはいえ、実際には建物の価値が経費計上した分だけ目減りするということではありませんから、あくまで帳簿上の話です。
一般的に経費といえば、通信費、飲食費などの実際に「使ったお金」を表しますが、減価償却費は、実際にお金を使って赤字を背負うのではなく、帳簿上で赤字にできるのです。
他に、 以下の節税も実現します。
・確定申告で不動産所得が赤字→赤字分が課税所得から控除
・所得税→翌年に還付金がもらえる
・住民税→翌年6月からの住民税が減額される
まとめ
理想のライフスタイルを実現するためには、お金の問題は解決しておきたいものです。資産を形成しておけば、近い将来の医師供給過剰による給与水準の低下に備えることもできます。医師とはいえ、40代は出費がかさみ資産運用は厳しいかもしれません。
リタイア時期から逆算し、必要な資金を明確にすれば行動に移しやすいもの。理想実現のためにはいくら必要なのか、早急に試算してみましょう。多忙な医師に資産運用に割く時間はそう多くないはず。管理を一任できて、節税効果が高い不動産投資が医師向きかもしれません。
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