どんな習い事をさせるかを考える前に、まずは何歳から始めたら良いのかを考えてみましょう。スポーツ選手やピアニストなど、小さいころから習い事として始めていた人も多いですが、実際、子どもの習い事はいつ頃から始める人が多いのでしょうか?
イオレが習い事をしている子どもを持つ親を対象に行った「子どもの習い事に関するアンケート」によると、習い事を始めた年齢は、1位が「5歳(18.6%)」、2位が「4歳(17.2%)」、3位が「3歳(15.9%)」となっていて、なんと、小学生に上がるまでに、6割以上の子どもが習い事を始めています。
イオレ『子どもの習い事に関するアンケート』より
習い事はどう選ぶ?
では、子どもの習い事はどうやって選べば良いのでしょうか。習い事の選び方のポイントは三つです。
①子どもの好きなことで選ぶ
②子どもの得意なことで選ぶ
③子どもの未来の姿で選ぶ
好きなことであれば、レッスンも楽しく、意欲的に取り組むことで上達も早いでしょう。得意な分野であれば、たくさん褒めて伸ばしてあげることができます。将来のための習い事であれば、楽しく通える教室を探してあげましょう。
習い事には費用や送迎など、親への負担もありますので、そういった部分も合わせて、親子で気持ちよく通える習い事を見つけることが重要です。
習い事は何個?かかる費用は?
実際に習い事をしている子どもは、いくつぐらい習い事をしているのでしょうか?
リクルートが2017年に行った「子どもの習い事アンケート」によると、子ども1人当たりの習い事数は1.92個、首都圏に限ると2.04個と、2つ以上の習い事をしているというのです!
■子ども1人あたりの習い事平均数
全国 1.92個
首都圏 2.04個
■子ども1人・月あたりの習い事合計費用
全国 13,091円
首都圏 16,007円
■習い事1つあたりの平均費用
全国 6,814円
首都圏 7,836円
リクルートマーケティングパートナーズ:『ケイコとマナブ』 2017年 子どもの習い事アンケートより
今、人気の習い事ランキング
では、人気のある習い事はどんな習い事なのでしょうか。同じ調査から、今習っている習い事のランキングTOP10を見てみましょう。
・習い事ランキングTOP10
1位 水泳
2位 英語・英会話
3位 ピアノ
4位 書道
5位 学習塾・幼児教室
6位 体操
7位 サッカー
8位 そろばん
9位 その他のスポーツ
10位 ダンス/空手
年齢によって若干順位も変わってきます。各年齢層でのTOP5は次の通りです。
・習い事ランキングTOP5(未就学児)
1位 水泳
2位 英語・英会話
3位 体操
4位 ピアノ
5位 リトミック
・習い事ランキングTOP5(小学校低学年)
1位 水泳
2位 英語・英会話
3位 ピアノ
4位 書道
5位 学習塾・幼児教室/体操
・習い事ランキングTOP5(小学校高学年)
1位 水泳
2位 英語・英会話
3位 ピアノ
4位 書道
5位 学習塾・幼児教室
どの年齢層でも、水泳と英語は人気の習い事のようです。
また、小学校の低学年と高学年では、ランキングが変わらないことから、同じ習い事を続ける傾向があることも分かります。
習い事は学歴に影響する? 東大生の習い事事情
では、高学歴の象徴ともいえる東大生が小学生のころに通っていた習い事にはどのようなものがあるのでしょうか。
東大生が発行している「東京大学新聞」が、2014年11月東大生と院生360人を対象に、小学生の頃の習い事を独自調査した結果が以下の通りです。
・東大生の習い事ランキングTOP5
1位 水泳
2位 ピアノ
3位 進学塾
4位 英会話
5位 学習塾
2014年『東京大学新聞』の調査より
1位が水泳なのは意外ですが、やはり3位に進学塾が入っています。
東大生からといっても勉強しないで成績が良いわけではなく、小学生の頃からコツコツと勉強を続けてきたからこそ、東大合格につながっているのでしょう。
まとめ
習い事をするメリットは、習っていることが上達する、試合に勝つ、成績があがるなどの結果だけではありません。習い事を通して子どもたちが身につけていく、向上心や努力する姿勢、思考力、くじけない心など、目に見えない部分こそが大事。できないことを叱ることで、習い事へのやる気を失うだけでなく、子どもの自信を奪ってしまいかねません。
結果にこだわらず、それまでの努力や過程をしっかり褒めてあげる。悪いところではなく良いところに目を向けさせてあげる。それが習い事を続けていき、子どもの将来的な心の財産となる秘訣ではないでしょうか。
また、東大生であっても塾が習い事の1位にならないという意外な事実も分かりました。
勉強をきちんとするのはもちろん大切ですが、幼少期に勉強以外にたくさんの体験や経験をしておくことも、後々伸びる大切な要素といわれています。
小さいころから勉強漬けにはせず、他の習い事や家族との旅行、読書など、たくさんの経験や知識を積み重ねていく。そんな姿勢が大切なのかもしれません。