コロナ禍を経てますます一般的になったキャッシュレス支払い。
「現金はほぼ使わなくなった」「小さな財布に買い替えた」という方も多いのではないでしょうか。
そこで勤務医ドットコムでは、医師のクレジットカードに関する意識調査を実施。高年収職業とされる医師がどんなクレジットカードを何枚持っているのか、なぜそのカードを選んだのかなどについて調査しました。
この記事では、医師のクレジットカード所持枚数やカードのランクについてまとめます。
意外と少なめ? 医師のクレジットカード所持枚数
まず気になるのは、医師がクレジットカードを何枚所持しているか。高年収である分、消費も多いことが予想される医師は、いったいクレジットカードを何枚持っているのでしょうか。
「現在お持ちのクレジットカードの枚数を教えてください」と尋ねたところ、結果は次のようになりました。
1位:「1-3枚」(282人)
2位:「4-6枚」(191人)
3位:「7-9枚」(53人)
4位:「10-12枚」(13人)
5位:「13枚以上」(19人)
6位:「多すぎてわからない」(17人)
7位:「持っていない」(8人)
回答が得られた583人の医師のうち、実に48%が「1-3枚」と回答。
2位は「4-6枚」と、医師のクレジットカード所持数はごく普通であることが明らかになりました。
一方で、「13枚以上」「多すぎてわからない」など、大量のクレジットカードを所持している医師がいることもわかります。高年収だからこそ、クレジットカード会社からの勧誘も熱心で、その結果、多くのカードを所持することになっているのかもしれません。
なお、「多すぎてわからない」と回答した医師に対し、「そのうち普段使用されているクレジットカードの枚数を教えてください」と質問したところ、次のような結果が出ています。
1位:「4-6枚」(9人)
2位:「1-3枚」(6人)
3位:「7-9枚」(1人)
3位:「13枚以上」(1人)
把握しきれないほど大量のクレジットカードを所持している人であっても、普段使用するカードはごく一般的な枚数にとどまっていることがわかります。
また、8人という少人数ながら「持っていない」と回答した医師もいます。「現金主義である」「ポイントやマイルに関心がない」「お金の管理はパートナーに任せている」など、さまざまな理由が考えられそうです。
医師の所持率ダントツは「楽天カード」
意外とクレジットカードの所持数は少なめであることがわかりました。では、どんなクレジットカードが選ばれているのでしょうか。
9種類のクレジットカードを選択肢として用意し、所持しているカードを選んでもらったところ、次のような順位になりました。
1位:楽天カード(370人)
2位:JCBカード(264人)
3位:イオンカード(185人)
4位:セゾンカード(133人)
5位:Tカード(128人)
6位:dカード(118人)
7位:Yahoo!カード(113人)
8位:エポスカード(78人)
9位:au PAYカード(73人)
圧倒的1位に輝いたのは、発行枚数2,924万枚(※2023年6月末時点)を誇る楽天カード。今回の回答者のうち実に63%が所持しているという、驚異の支持率です。
2位のJCBカードは、日本唯一の国際カードブランドとして知られています。スターバックスやAmazon、セブンイレブンでの利用でポイント還元が優遇される、ハワイやグアム旅行での特典が充実しているなど、日本ブランドならではの安心感とサービスが魅力です。
3位のイオンカードは、イオン銀行が発行するクレジットカードです。入会金・年会費無料で利用でき、イオングループでの支払いでポイントを効率的に貯められることや、イオンシネマでの映画チケットを割引購入できることが特徴です。日常的にイオングループでショッピングする医師に愛用されているのでしょう。
続いて、セゾンカード、Tカード、dカード、Yahoo!カード、エポスカード、au
PAYカードという順位となっています。
さらに詳細を見てみましょう。提示した9種類のうち、「持っている」と回答した枚数の分布を調べてみると、以下のような結果となりました。
1位:1枚(141人)
2位:2枚(139人)
3位:3枚(111人)
4位:4枚(58人)
5位:5枚(31人)
6位:6枚(23人)
7位:7枚(17人)
8位:8枚(7人)
9位:9枚(3人)
JCBカード、イオンカード、セゾンカード、Tカード、dカード、Yahoo!カード、エポスカード、au PAYカードのうち、「1枚だけ持っている」と回答した人が最も多く、141人。続いて2位が「2枚持っている」、3位が「3枚持っている」……と続きます。
「2枚持っている」と回答した人の内訳を調査してみると、ベスト3は以下のような結果でした。楽天カード、JCBカード、イオンカードの人気を裏づける結果となっています。
1位:楽天カードとJCBカード(29人)
2位:楽天カードとイオンカード(22人)
3位:楽天カードとTカード(11人)
なお、驚くべきことに、JCBカード、イオンカード、セゾンカード、Tカード、dカード、Yahoo!カード、エポスカード、au
PAYカードのすべてを持っている人が3人いました。
おトク感重視! 医師のクレジットカード選定基準
続いて、複数選択可「上記クレジットカードを選ぶ(選んだ)理由を教えてください」と尋ねてみると、次のような順位になりました。
1位:ポイント、マイルが貯めやすいから(399人)
2位:年会費が無料または安いから(314人)
3位:カードと関連、サービスをよく利用するから(138人)
4位:よく使う銀行や証券サービスと連携しているから(75人)
5位:ゴールドカード、プラチナ(ブラック)カードだから(70人)
6位:ポイント交換商品が良いから(68人)
7位:よく使うスマホ決済サービスと連携しているから(57人)
8位:カードの特典(サービス)が良いから(52人)
9位:利用限度額が高額だから(19人)
10位:今使っているカードしか知らないから(14人)
ダントツだったのは「ポイント、マイルが貯めやすいから」。コツコツとポイントやマイルを貯め、おトクにショッピングを楽しむ医師の様子がうかがえます。
「楽天経済圏」を持ち、サービスを利用すればするほどポイント還元率が上がったり、「楽天お買いものマラソン」などで効率よくポイントを貯められたりする「楽天カード」の人気もうなずける結果でした。
同様に2位の「年会費が無料または安いから」も、いわばおトクさが基準。こちらも医師らしく、現実的で納得できる選定基準です。
3位、4位、7位はどちらかというと、おトクさよりも便利さによる理由でしょう。よく使うサービスをスマートに利用できるようにと、合理的に意思決定する医師の様子が垣間見られます。
また、5位の「ゴールドカード、プラチナ(ブラック)カードだから」にもご注目ください。こちらは医師ならではの選定理由ではないでしょうか。医師というステータスにより、さまざまな特典を享受できることから、特定のクレジットカードを使用し続けているようです。
まとめ
医師583人に調査したところ
クレジットカード所持数は「1-3枚」
持っているカードは「楽天カード、JCBカード、イオンカード」
選定理由は「ポイント、マイルが貯めやすいから」「年会費が無料または安いから」「カードと関連、サービスをよく利用するから」という結果となりました。
医師といえば、高年収職業の代表格。意外と普通だったと感じた方もいるかもしれません。