世の中の旬な情報を不動産投資の目線で見ると、別の側面が見えてきます。
今回は「IoT」にスポットを当て、不動産投資への影響について掘り下げていきましょう。
IoT
「IoT」という言葉、最近メディアなどで見かけることが増えてきています。このIoTとは、「Internet of Things」の頭文字を取った言葉で、「モノのインターネット」すなわち、色々なモノがインターネットにつながるという意味。
家庭用ゲーム機やテレビ、冷蔵庫などの家電から靴や洋服、珍しいところでは「雨が降りそうな日に光で教えてくれる傘立て」といったモノまで登場しています。
その中でも、ニュースでよく取り上げられている「スマートスピーカー」に注目してみましょう。
スマートスピーカー
スマートスピーカーとは、音声によって操作が可能なスピーカーです。
AIアシスタントを利用できることから、「AIスピーカー」と呼ばれることもあります。
Amazonの「Amazon Echo」、Googleの「Google Home」、LINEからは「LINE Clova WAVE」が販売されており、Appleも「HomePod」を2018年2月9日にアメリカ、イギリス、オーストラリアで発売するというニュースが発表されました。
スピーカーに直接話しかけることで音楽鑑賞や調べ物をしたり、家電を操作したりすることができます。手で入力するよりも手間がかからないため、手軽に目的を達成できるのです。
スマートスピーカーの普及に合わせて、それに対応する「スマートホームデバイス」も増えてきています。
スマートホームデバイス
リビングや寝室にある家電がインターネットに繋がることにより、外から家の中の状態を確認したり、機器を操作したりすることが可能になり、私たちの生活が便利になってきました。
具体的なものとして、「声で操作する照明」、「家の外から操作できるエアコン」などがあります。
朝起きた時に「電気をつけて」と声を発するだけで部屋の電気がつき、家の外からスマートフォンのアプリでエアコンを起動し、帰宅時間に合わせて部屋を温めておく、といった便利な使い方が広がりはじめています。
そんな便利な機器の一つに、「スマートロック」というものがあります。
スマートロック
スマートロックとはスマートフォンなどで開閉の操作や管理を行う機器およびシステムの総称です。
外出時に鍵をかけるのを忘れてしまった時に鍵を閉めたり、家事で手が離せない時などに声で鍵をあけたりすることができます。
このシステムは不動産管理業者も注目をしており、「QrioSmartLock」、「NinjaLock」、「Akerun」などが既に開発・利用されています。
業者側が内見希望者に「内見時間のみ有効な鍵のデータ」を渡すことで、内見をセルフ化することも可能となるのです。
IoT×不動産
先述したスマートロックに加え、VR技術を使った「VR内見」の登場により、探す側・提供する側双方の効率化が進んでいます。
めざましい技術の進歩と普及により、物件全体がインターネットに繋がるという未来も予想できます。
そんなマンション管理業界では「入居者の高齢化」「建物の老朽化」及び「管理人の人手不足」が大きな課題としてあげられます。
床や壁、目に見えない配管など建物の老朽化具合をリアルタイムで確認したり、入居者の要望に遠隔操作で応えたりといったことが可能になると、次のようなメリットに繋がります。
- 物件売却時の価格を高めること
- 設備老朽化による事故などのトラブルを事前に回避
- 入居者満足度向上による空室リスクの軽減
このように、ワンランク上の物件管理が可能となります。
こうした新しいサービスや製品は多くのメリットをもたらしてくれますが、そこには新しく生じるリスクも含まれてきます。
スマートホームデバイスにおいては、情報漏洩などセキュリティ面が大きなリスクと言えるでしょう。
実例も出始めているようなので、メリットと合わせてしっかりと抑えておきたい部分です。
このように、あまり不動産投資に関係ないトレンド情報も合わせて蓄えていくことで、あなたの不動産投資をより有利なものにしていきましょう!