Z世代以前の世代では、概して「地球温暖化」や「環境汚染」「人種差別・性差別」などの問題は、身近に迫っている切実な問題というより、自身の暮らす日常とは一線を画した広義の社会問題ととらえる傾向にあるようです。
一方で、Z世代は、他人と争うのではなく、自分を高めるという意識が高い分、SNSを通じて世界中で起きている不平等の問題なども自分事としてとらえ、多様性の重要性や、一人ひとりの行動でも志を同じ者が集えば何かが達成できると考える傾向にあります。
ポイント「Z世代に特徴的な『気質』とは?」
Z世代に特有な傾向として、1つに「SDGs」への関心の高さが挙げられます。
日常的な事柄に関しても、「SDGsに関し、共感し実行していることは何か?」などのアンケートを実施すれば、
「商品はなるべく最後まで使い切る」
「食べ残しがないように心がける」
「エコバックをなるべく持ち歩くようにする」
といった項目に対して、6割ほどが賛意を示し、実行しているとこたえています。
2021年に日経新聞が実施した「Z世代のサステナブル意識調査」においては、関心のある社会問題として、「人種差別」「飢餓・栄養不足」「ジェンダー不平等」「LGBTQ差別」が挙げられ、これは他の世代では見られない傾向にあります。
SNS上で見知らぬ人に共感をしたり、声を上げることに抵抗がないため、権利や差別を訴えている人たちに対して、その活動を評価し応援したい気持を強く持つ、という傾向が顕著に見られます。
「モノ」より「コト」へ
1990年代に入ると、高級車や洋服、バッグ、アクセサリーなどの「身の回り商品」において、ブランド製品を所有することによる差別化意識や優越感を刺激する消費潮流は影を潜め、習い事やヨガ、トレーニング、リラクゼーションなどのアクティビティと呼ばれる消費機会の需要が急激に高まり、「モノ」より「コトの体験」が人々の消費を活性化させていきます。
いわゆる「コト消費」です。
「コト消費」はSNSを駆使するZ世代に特に強い関心を喚起させ、You Tubeで自分独自の「コト消費」をアピールしたり、「インスタ映え」のように、商品のブランド価値ではなく、写真として「映える」ことや、「いいね!」で承認要求を充足させることに注力するようになりました。
「SNSにアップされていなければ何も起こっていないのと同じ」という消費文化が定着化され、Z世代の若者には「SNSに投稿されることで消費が完結する」という流通のあり方が当たり前になってきました。
これから医療の現場に入って来るZ世代の若者は、このように、これまでの世代とは、「モノやコトに対する考えや価値観」に自分たちとは一定の隔たりがあることを、ある程度は心に留めて接する必要がありそうです。
次回はZ世代が輝く、医療の明日【第3回】「Z世代、育成のポイント」を紹介します。
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