こんにちは。いきなりですが、美容医師になると家庭とのバランスってどうなるのか、イメージできる方はいらっしゃるでしょうか?
実際に美容に転科した後であれば、当然それはわかると思いますが、中々転科する前はイメージがつきにくいですよね。
今回は
・美容への転科を考えている、現役医師
・将来的に美容が視野に入っている研修医、医学生
に向けて、美容医師と家庭とのバランスについて、解説していきます。
美容医師の特徴1、夜が遅くなりがち
美容医師の勤務の特徴として、夜が遅くなりがちです。
具体的には、夜20時〜21時くらいまで勤務している事が結構多いです。
これはどこも同じで、仕方がありません。なぜならば殆どの人は日中働いており、どうしてもクリニックに寄るタイミングが平日であれば夜になってしまう事から、クリニックの営業時間を夜遅くにまでする必要があるからです。
夜が遅くなると、家庭は大変です。
夜はただでさえ家庭内は忙しいものです。夕食の支度、皿洗い、子供との入浴、寝かしつけ、場合によっては洗濯もやる家庭があるでしょう。
これを家にいるもう片方の親が1人でやるとなると、それはそれは大変な事です。
実際、僕もそれに近い状態で1回やったことがありますが、大変でした(笑)
ただクリニックの営業時間を短くしたり、夜だけ別の先生に働いてもらうわけにもいきませんから、正直どうしようもないのが現実です。
美容に転科すると夜が遅くなり、育児や家事への参加率は下がってしまうことは、折り込んでおく必要があります。
美容医師の特徴2、休日は働くことが多い
同様の理由で、土日は働くことが多いです。
一般勤務医であれば、土日は日当直と待機業務のみで、基本的にはルーチンの業務が入らないのが普通です。
しかし美容クリニックに関しては、殆どの人が休みの土日祝に多くお客さんが来るので、土日も働くことになります。
クリニックを土日閉めてしまったりすると、おそらく結構な数の見込み客を逃すことになってしまいますから、経営上それはありえません。
土日に家族で出かけたり、土日に開催されるイベントに参加することが、難しくなってしまいがちです。
しかしながら、土日は逆に言えば代わりの医師も捕まえやすいタイミングでもあります。一般勤務医も土日は基本、空いていますから、美容クリニックでバイトをしてくれる医師を探すのであれば、土日は比較的容易です。
ただ一口に美容クリニックと言っても、高度な外科手術を行っているところもあれば、アートメイクや医療脱毛など、実際に施術をするのは看護師というクリニックもあります。
前者の場合、流石に土日をバイトに任せるわけにはいきませんから、土日も働かなければならない事が多いです。
後者の場合、土日のバイトを見つけるのは簡単な上に、業務的にもバイトの先生に任せて問題無い事がほとんどですから、こちらは土日が逆にフリーになりやすい可能性を秘めています。
ひとくちに美容クリニックと言っても、土日がフリーになるかどうかは、そのクリニックでの業務内容やクリニックの方針によって異なります。
転科する場合は、事前にチェックしておいた方が良いでしょう。
美容医師と家庭を両立させるコツ1、家族の時間は優先
結論から言えば、美容医師になると家族と過ごす時間は減ってしまう可能性が高いと言えます。
勤務医をやっている先生で「美容に転科して家族とゆっくり過ごそう」と思っていた先生、申し訳ないです。
これは、決して家にいる時間が減るという事ではありません。単純に、家族が家にいる時間に働いている事が多くて、結果的にあまり一緒の時間を過ごす機会がなくなってしまう、という事です。
夜いない、土日いない、となるとどうしても…。
逆に平日の午前は割と時間に余裕がある事が多いです。平日の午前に来てくれるお客さんが少ないものですから、午後から夜にかけて開けているクリニックも結構あります。
この午前の時間は、子供は幼稚園や小学校に行っていませんから、自分の時間としてフリーではあり、例えばジムに行くとかはできるものの、やはり家族との時間は減ってしまいます。
貴重な家族との時間は、基本的に最優先させるようにしましょう。
美容医師と家庭を両立させるコツ2、お金で人を雇おう
夜いない、一緒の時間が取りにくいというのが特徴ですが、これを解決する方法として「お金で人を雇う」のをオススメします。
夜いないのは、忙しい夜に家庭を手伝ってくれるマンパワーが足りないという点で、家族との不破が生まれやすいと言えます。このマンパワー不足を解消するために、ベビーシッターやハウスキーパー、買い物代行などを駆使して、買い物、夕食の準備、子供との遊び等をアウトソースしてしまいましょう。
もちろんお金はかかりますが、本来であれば自分がやっている事をお金で誰かにやってもらって、自分はそれ以上の金額を稼いでくる、というやり方でやれば実は全員Win―Winです。
ただし、奥さんなど家にいる人が「他人を家にあげるのは抵抗がある」という考えの場合もあると思います。
その場合、いきなりフルで全部やるのではなくて、まずは買い物代行を週1から始めて、必要なら頻度を増やして、ハウスキーパーも少しずつ入れて、と徐々に慣らしていく事をオススメ致します。
▼著者
大石龍之介
株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。