病院内での色恋のドラマは、医師や看護師の間ではよく聞く話です。24時間体制で稼働し、人とのコミュニケーションが多い現場では、自然と恋愛感情が芽生えやすいのかもしれません。院内結婚はよく耳にする話ですが、そこまでシリアスではない「火遊び」も同時に起こりやすいようです。今回は、現役医師のマック先生に職場の恋愛沙汰にまつわる「あるあるパターン」を聞いてみました。
早朝の当直室に吸い込まれる人影が!
「これは僕が当直だったときによく経験したのですが、やたらと早く出勤してくる人は『何かほかの理由』があります」と笑うマック先生。当直が終わるのはだいたい8時半ごろですが、6時前後の「やたらと早朝に」出勤する看護師がいたそうです。マック先生がよく観察していると、その看護師は出勤するとすぐに当直室に吸い込まれるように入っていくようで……。「不自然に効率の良い時間の使い方をしている人は、ちょっと怪しいですね」とマック先生は指摘します。
実はマック先生も当事者だった時期があるようで、バイト先の当直室に女性を呼んだのがバレてしまったことがあるそう。「看護師に見られていて、後日院長に指摘されてしまいました(笑)院長とは結構仲が良かったので、お咎めだけで済みました」。また、仲の良い看護師から「先生が女を連れ込んでるって噂が出てるよ」とこっそり教えてもらうこともあったとか。見られていないと思っているのはどうやら本人だけのようなので、うかつに当直室を使うのは控えた方が良さそうです。
仮眠室に逢引の証拠アリ?
「どこでコトに及ぶか、という話でいうと、仮眠室は衝撃的でした」とマック先生。研修医時代、仮眠をとろうと仮眠室に行くと、外に靴が2足置かれていたよう。
「ちょっとびっくりして、思わず『あれ?』って声が出てしまったんですよね。そうしたらそのすぐ後に、脳外科医の男性医師と女性医師があわてて仮眠室の中からでてきました(笑)」3人の間に気まずい空気が流れたのは言うまでもないですね。
馬車馬のように働く研修医時代は、仮眠室での休憩が欠かせません。マック先生も仮眠室にはよくお世話になったと言いますが「時たま、逢い引きの証拠が隠せていないときがあって……」と苦笑い。ベッドのシーツが乱れていることはもちろん、「落とし物」があることも稀ではないのだとか!なかなかスリルのあるシチュエーションでの逢い引きですが、その度胸にあっぱれです。
院内のコンビニ店員さんと…
コーヒーやおやつを買ったり、ちょっとした息抜きをしたりと通いやすい院内のコンビニ。そこで働くコンビニ店員さんと顔見知りになることは、決して珍しいことではありません。挨拶から始まり、連絡先の交換、そして院外デート、お泊まり……と進んだのはいいのですが「僕の知り合いの研修医は、コンビニ店員さんから性病を移されてしまったんです」とマック先生。
しかも同時期に、その研修医の同期も同じ性病にかかるという事態が発覚したのです。よく聞いてみると、2人とも同じコンビニ店員さんとロマンスがあったよう。「被害にあった2人とも、かかった性病を治す抗生物質を処方してもらって、2人で仲良く抗生物質で乾杯してましたね」とマック先生は笑う。なんだか青春ドラマのような清々しさを感じる結末ですね。
研修医と上司のロマンスはもはや王道パターン
「これは超王道ですが……」と前置きしつつマック先生が話してくれたのは、研修医と上司のロマンスについて。まだ現場知識の浅い研修医からすれば、キャリアが長い上司は頼り甲斐があり、魅力的に見えるそう。「そんな研修医と上司の2人がみっちり濃厚な業務時間を過ごせば、恋愛感情が芽生えてしまうのは自然の摂理ですよね」とマック先生はいう。
マック先生の聞いたところでは、カップルで同じ病院に研修にきた研修医がいたが、女性の方が1歳年上の上司に惚れ込んでしまい、彼氏の研修医を切り捨ててしまった、なんてエピソードがあったそう。
ほかにも、美人女医が年下の研修医を「つまんでいる」のはよくある話だとか。
まとめ
毎日が多忙な医師にとって心の息抜きは欠かせないもの。とはいえ、院内に知れ渡って噂がたってしまうのは恥ずかしいですよね。今回紹介した色恋沙汰の起きやすい現場は避けた方がいいかもしれません。
取材協力:Dr.マック
麻酔科医として地方を中心に働きながら、不動産投資も行っている。趣味は仕事とお酒。