女優の広末涼子さんとミシュラン一つ星レストラン「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏とのW不倫が世間を騒がせていますが、男女問題はどこにでも発生するものです。「ジャパン・セックスサーベイ2020」※(協力:日本家族計画協会=20歳から69歳の男女5029人対象)の調査によると、浮気・不倫経験があると答えた男性は67.9%、女性は46.3%でした。特に若い世代に多く、20~40代の男女のおよそ3人に1人は現在進行形で特定の1人と浮気しているという結果が出ています。2017年の前回調査では男性が37.0%、女性が24.4%だったため、男女ともに大きく増加しており、不倫・浮気へのハードルが下がっていることが分かりました。
意外と身近にある不倫――。医師の場合は、どこで、どんな相手と関係が始まるのでしょうか。今回は、不倫の最新事情を紹介します。
気になる隣の不倫事情――どこで出会う? 不倫が多い業界は?
一日の大半を過ごすから……不倫の始まり1位は「職場」
不倫経験者は、相手とどこで出会っているのでしょうか?
「相模ゴム工業」の調査「ニッポンのセックス2018年版」によると、結婚相手や交際相手以外とセックスをする相手がいると答えた人に、どこで出会ったかを聞いたところ、22.9%が「会社」、14.7%が「友人」、11.8%が「友人の紹介」と回答しました。やはり、一日の大半を過ごす職場は格好の不倫の舞台となるようです。
※対象:20~60代男女14,100人
不倫が多い業界は「保険業界」「不動産業界」
一般的に会社員で不倫が多い業界といわれているのが、外交員を抱える保険業界や平日休みの不動産業界です。
都内の某大手保険会社の営業所に勤務する男性営業職社員(40代)は「保険外交員が枕営業で契約を取るイメージがありますが、それは仕事ができないタイプだけ。成績のいい外交員は顧客との信頼関係を築いていますからリスキーなことはしません。最近はほとんどいませんよ」と話します。
一方で、女性が多い職場のため、営業所内での不倫の噂はよく聞くそうです。
「数年前、所内の女性の保険外交員6人と同時進行していた30代管理職の男性がいました。彼は一緒の営業所にいた女性外交員と職場結婚し、妻も会社にいたのですが、新婚早々に所内の別の女性と不倫していましたね。外交員を束ねる管理職との不倫はよくあるケースで、この男性は所内の女性の複数と関係をもっていました。周囲にもバレバレ(笑)。不倫相手の一人が妊娠したと騒いだために妻と離婚し、その女性と再婚しています。それにもかかわらず新たな不倫が発覚してしまい、先日地方の営業所に飛ばされていきました(笑)」(前出の男性)
また、不動産業界の場合は平日にデートができる点で不倫に好都合のようです。大手不動産会社の営業所で働く女性(30代)は、他業界で働く配偶者の目を盗んで平日でも堂々と逢瀬を楽しんでいると話します。
「夫には『休日出勤』と言って、取引先の管理職男性と不倫しています。相手も平日休みで時間が自由に使えるので、堂々とデートしています。土日休みではないので、家族や他業界の異性と遊ぶ機会も少ない分、社内でくっつきがちなんですよね(笑)。社内でW不倫している同僚もいますよ。子供ができるまではこの生活をやめられる気がしません」
この女性は“営業職あるある”として、物件のオーナーから「お世話になったお礼がしたい」と食事や自宅に招かれ、そのまま不倫関係に……というケースも珍しくないと教えてくれました。
気になる医師の不倫事情。同時進行バレで“修羅場”も……
既婚男性医師×独身ナースの不倫は女性に“遊ばれていた”ケースも
病院での不倫はどうでしょうか。関西圏の総合病院に勤める看護師(40代)の体験談です。
「約20年間、複数の病院で勤務していましたが、患者や出入り業者との不倫の話は聞いたことがありません。やはり、医師の不倫相手は看護師ですね」
男性医師が既婚者のパターンでは、医師は独身の看護師に手を出したつもりでいても、実際は看護師に”遊ばれている“ケースが多いのだとか。
「40代の妻子持ちの外科医が20代の独身看護師にのめり込んでしまって、修羅場になったことがあります。彼女は、外科医がオペでなかなか会えないのをいいことに、科が異なる2人の医師とも不倫していたんです。ある日、彼女の行動を怪しんだ外科医がスマホをチェックして発覚し、怒りのあまり科の飲み会で暴露してしまいました。ほかの病院に勤める友人からも、複数の医師と”同時進行不倫”している看護師のエピソードはよく聞きます」
ほか、医療従事者ではない女性と結婚したある医師は、妻に医療の知識がないことを良いことに”不倫バレ”の危機を乗り越えたというエピソードを聞かせてくれました。
「不妊治療中の妻に性病が見つかりました。妻からは『心当たりがない』と問い詰められたのですが、『性器の手術をするのだから感染リスクと戦っているんだ』と力説したところ、あっさり納得していました。今後もバレない自信があります」(40代・大学病院の泌尿器科勤務の男性医師)
近年は既婚女性の不倫も増えています。総合探偵社MRの既婚女性(30~49歳2162人=2016年)を対象にしたアンケート調査※によれば、26%が「浮気・不倫経験がある」と回答しています。浮気・不倫のきっかけとしては、上位3つが「パートナーとうまくいってない」「好きになってしまった」「なんとなく」でした。忙しさのあまり配偶者とのコミュニケーションが疎かになれば、浮気・不倫される可能性がありますから、気を付けましょう。
※総合探偵社MR「探偵会社による不倫動向調査2016」より引用</span >
不倫の後始末。離婚する夫婦はどのくらい?
離婚調停のうち、15%が不倫や浮気が原因
経験者の話を聞くと意外と不倫を楽しんでいる人が多いように思えますが、たとえ遊びのつもりでも、発覚すれば離婚のリスクもあります。2020年に裁判所に夫婦問題で申し立てがあった事案のうち、異性関係を理由にした申し立ては8,637件。離婚調停の全体の15%が浮気や不倫が原因といえるでしょう。不倫が原因で有責配偶者となり、離婚に至った場合は、慰謝料や財産の分与、子どもがいれば養育費の問題が発生します。
2019年には養育費の算定基準が見直されました。算定方法は、子どもの数とそれぞれの年齢、夫婦の年収によって決まります。たとえば【子どもが1人で「0~14歳」の場合、子供の親権を持つ養育費の権利者が妻、支払いの義務者が夫のケース】でみてみましょう。医師の平均年収1196万円(厚労省「賃金構造基本統計調査」=19年)で、パート妻の年収が100万円、小学生の子どもがいるケースでは、養育費は「12〜14万円」と分かります。「算定表」は、裁判所ホームページの「平成30年度司法研究(養育費、婚姻費用の算定に関する実証的研究)の報告について</a >」から調べることができます。
慰謝料の相場は200〜300万円。“慰謝料覚悟”で不倫を繰り返す猛者も
夫の不倫によって離婚する場合、慰謝料は年収にもよりますが、一般的に200〜300万円が相場といわれています。高所得者の場合、特にこじれるのが財産分与です。金銭トラブルを避けるためには慰謝料と養育費の支払いのほか、子供の学資保険や車、家電や家具一式を譲る姿勢が必要、と話す経験者もいます。
不倫をするにしても大人の遊びにとどめておきたいのが多くの方の本音でしょう。しかし、なかには「妻バレ、慰謝料どんとこい」とばかりに不倫を繰り返す猛者もいるようです。
「知り合いの開業医の先生に、自他共に認める女好きの方がいます。常に複数の女性と不倫をしていて、しかもそれを隠そうともしないからあっさり奥さんにバレちゃう(笑)。当然、離婚されてしまうんですが、本人は“300万円の慰謝料くらい安いもんだ”と言っています。そんな調子でずっと結婚、不倫、離婚のループを繰り返しているんです」(30代・九州地方に勤務の男性外科医)
ここまで振り切っているとある意味で清々しさすら感じます。しかし金銭が介在するキャバクラや風俗とは違って、不倫は相手がいてこそ成立するものです。こじれるとお金や家族、社会的立場を失う可能性があるということをお忘れなく。