こんにちは、美容医師としてクリニックに勤務しながら、株式会社ブルーストレージを起業、経営している大石です。
この度、当メディアにて連載コラムを書かせていただく事になりました。どうぞよろしくお願い致します。
僕自身、美容医師としてクリニックに勤務していて、気をつけている事がいくつかあります。今回はその中でも、僕が最も重要視している「容姿」についてです。
美容医師は自分自身が広告塔である
美容クリニックの広告は、色々あります。
看板広告、インターネット広告、チラシ、DM、メール…色々ありますが、僕自身一番大きな広告塔だと思っているのは「スタッフ」です。
特に「院長」は、そのクリニックの顔と言っても良いのではないでしょうか。そして同時に、歩く広告塔でもあると言えます。
なぜならば、クリニックには商圏があるからです。
あらゆる店舗を構えるビジネスには言える事ですが、商圏と言って「店舗を中心に、集客がどれくらいの範囲で行われるか、という範囲」が存在します。
一般的な飲食店に比べると、美容クリニックの商圏は広いと言われていますが、それでも商圏は存在しており、ある程度クリニックの周辺に住んでいる患者さんが、来ます。
極端な話ですが、福岡に住んでいる人が北海道のクリニックには、よっぽどの事が無い限り、まず行きません。
そしてクリニックに商圏があり、その商圏に院長やスタッフが生活している限り、彼らは「歩く広告塔」という仕事から逃れられる事はできません。
患者さんの多くを占める商圏内で生活していれば、いつ患者さんに会うかわからないからです。
実際、僕も
「先生この前、○○の前にいませんでした?」
「この前先生見ましたよー!スタバでコーヒー飲んでました笑」
みたいに言われる事が、たまにあります。
正直な話、こちらはあまり覚えていなくても、患者さんはよーく覚えています。
この辺りは、学校の先生と同じかなと思います。
生徒は学校の先生をよく覚えていますが、学校の先生は生徒の顔1人1人は覚えていません。大量にいますからね。
このように、院長はどこかで見かけると、患者さんに気がつかれる事が多く、クリニックの商圏で生活している分には、気を抜く事ができません。
美容医師は「自分自身が広告塔になっている」という意識を常に持って、生活する必要があると思います。
美容医師が容姿に気を配らなくてはならない理由
当たり前な話ではありますが、例えばシワを取りに美容クリニックに行って、院長がシワだらけだったら、嫌ですよね。
僕が患者さんだったら「自分のシワも取れないのかよ!」って心の中で思ってしまうと思います。
他にも、タバコを吸っている呼吸器専門ドクター、太っている糖尿病のドクター、色々とありますが、同様の理由で、美容医師は容姿には気を配らなければいけない、と思っています。
■美容医師ならコレくらいはやっておきたい3つの事
美容医師ならコレくらいはやっておきたい、という事は本当にたくさんあります。
まず誰にでもできて簡単なのは、髪の毛を整える事です。
清潔感という意味では、やはり男性であれば短髪が良いでしょう。ただ短髪過ぎてもややスポーティ過ぎる場合もありますから、この辺は難しいバランスです。
髪の毛も、可能な限り整髪剤で整えた方が良いと思います。髪の毛のボリュームが…という先生は、AGA治療を開始するのもアリだと思います。
次に、スキンケアも必須です。
基本的に美容クリニックの患者さんは、美意識の高い層なので、院長の肌は見てしまうはずです。そこで院長の肌がボロボロで、シミだらけ、シワだらけ、ってなると、歩く広告塔としての機能を果たせません。
僕はまだシワは無いのですが、小さなシミがあるので、ルビーレーザーを照射して取りました。ビタミンも毎日内服して、日焼け止めも塗っています。
アウトドアが好きなので日焼けは避けられませんが、帽子、サングラス、日焼け止め等、やれる事はやって対応します。
男性であれば、ヒゲの脱毛もオススメです。
基本的にマスクをしているので、あまり目立ちませんが、それでもマスクからはみ出る耳の下、頬の外側に剃り残した毛が少しでもチラッと見えると、気になってしまう患者さんはいると思います。
髭剃りによる肌荒れも無くなりますから、男性はヒゲ脱毛をしましょう。
そして、定期的な運動は必須です。
肥満は美容上、あらゆる害悪をもたらします。
まず発汗が過剰になります。そんなに暑く無いクリニック内で、院長だけダラダラ汗かいていたら、患者さんからしたら嫌なはず。
そして清潔感が失われます。顔中、脂でテカテカになっている院長は、ちょっと…。
体型的にも、おしゃれに服を着こなすのも難しくなりますし、特別服にこだわっていなくても、体型が整っていたらそれだけでカッコ良く見えますよね。服にこだわるよりも、自分の肉体を整えて、広告塔としての役割を果たすべきです。
実際、僕は週2〜3でジムに行っており、22歳ぐらいから定期的に行っているので、もうすぐで10年になります。歯磨きのように、ジムを習慣化させるのも美容医師の仕事の1つだと思います。
容姿以外で美容医師が気を配るべき事
と、ここまで容姿についてひたすら述べてきましたが、容姿以外でも美容医師は気を配るべき内容があります。
ニオイです。
香りも清潔感を演出する上では重要な要素です。
良い香りがする美容医師の方が、絶対によいです。ただ、これで安易に香水に走ると、皮脂に香水が混ざって変なニオイになる事もありますから、まずは汗臭い要素を排除する事から始めましょう。
定期的に汗をかく、洗濯物はすぐ干す、ないしはすぐに乾燥機にかける。乾燥機も乾燥能力の高い、良いものを買う。
ここから始めます。
香水については、苦手な患者さんも絶対にいますから、それほど香りの強く無い、爽やかな柑橘系かシトラス系の香水を、わかるかわからないかくらい少しだけつけるのが、オススメです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?おそらく「既に全てやっている」先生からすれば、当たり前の内容だったかもしれません。
しかしこの「歩く広告塔」としての、美容医師の広告力を上げるためにも、ぜひ容姿や香りにも気を配ってみては、いかがでしょうか。
▼著者
大石龍之介
株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。