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【現役医師連載コラム】医師はいつマイホームを買うべきか?

医師にとってマイホームは、悩みのタネです。

マイホームをいつ買うか?
どこに買うか?
どれくらいの金額で買うか?
何年のローンを組むか?

これらは医師以外でも、当然悩ましいわけですが、特に医師ならではのマイホームの悩みも、あります。

医師がマイホームを買うなら、キャリアとの相談は避けられない

医師がマイホームを買う時期や場所について、大きく悩む理由の1つが、医師のキャリアです。医師は若手の頃は、専門プログラムで様々な病院に短いスパンで転勤していきます。

この転勤スパンは、一般的なサラリーマンに比べると圧倒的に高頻度です。医局によってはかなり飛び地で飛ばされるケースもあり、スパンだけでなく場所さえ中々定まりません。

また、基本的にマイホームを購入するという事は、永久就職先に近い病院が決まった後であり、逆にその永久就職先(候補)からクビにされてしまうと、その周辺エリアで仕事を探す事になりますから、かなり制限がかかってしまいます。

若くして専門医を取得し、ある程度自由に医師としてキャリアを積む事ができる、というのであれば特別問題ありませんが、その逆の場合は大変です。

例えば30代で初期研修となると、専門医取得が40歳手前ですから、専門医取得とマイホームの購入が一般的な年齢から換算すれば、被ってくる可能性が高いと言えます。

さらに言うと、今度は親の介護の問題も出てきたりして、マイホーム購入地を決める上で勘案しなければいけない要素が多岐にわたってくるため、どうしても判断が難しくなります。

このように、医師は医師というだけで、マイホームをどこに購入するのか、いつ購入するのか、非常に悩ましいわけですね。

医師がマイホームを買うなら「住宅ローン減税」は大きな武器

医師がマイホームを購入する上で、非常に大きな武器になるのが住宅ローン控除です。

終了すると思われた住宅ローン控除ですが、経済への影響度が大きい(無くすと家が売れなくなって景気が悪くなる事を政府は不安視した)ので、延長になりました。

2022年からは、最大5000万円の0.7%、つまり年間35万円が、最大13年控除されます。13年で約450万円ほど控除されるわけですが、年収2000万円以上だと適応外になっていまいます。

年間35万円なので、年収2100万円くらいの先生だと、所得税や住民税を取られて、さらに住宅ローン控除も失うので、下手すれば年収1980万円くらいの先生と、手取りがトントンくらいになるかもしれません。働く時間を減らして、なるべく2000万円以下に抑え、住宅ローン控除をもらいつつ、家族とのんびり過ごした方が、手残りも多いという、不思議な空間です。

年収2000万円というのは、ちょっとバイトを頑張っている勤務医でも十分到達し得るラインではあるので、ご注意下さい。

やはり医師として給与所得を得る、となるとどうしても「時間の切り売り」になってしまいがち。手取りが最大になって、家族との時間も最大になるポイントを狙っていくのが、総合的には合理的な判断と言えるでしょう。

医師がマイホームを買う上で、最も重要な事

医師がマイホームを購入するかどうか悩んでいる時に、どうしても上記のような内容で頭がいっぱいになってしまうと思います。子供の小学校、親の介護、キャリア、税金、働き口…考え始めるとキリがないですよね。

実際、これらの要素を全て盛り込んで、最大効率の答えを出すのは、不可能に近いと言えます。なぜならば未来のことは、誰にもわからないからです。あくまで「過去の知見に基づいた予想」で、決めるしかありません。

そんな時、必ず思い出してほしいのが「何のために、誰のためにマイホームを買おうと思ったのか?」ということです。

多くの場合、マイホームを購入するという判断に至るのは、家族の幸せを考えての判断でしょう。子供のことを考えて、賃貸ではなく広い家を買って、子供部屋を作ってあげたい。奥さんに広いキッチンで伸び伸びと料理をして欲しい。そういう「家族の幸せ」が、マイホーム購入の最大目的ではないでしょうか?

極端なことを言って仕舞えば、マイホームは「欲しいと思った時に買う」というのが、大原則だという事です。税金とかキャリアとか、そういったものはあくまでサブです。メインの目的が何であるのか、じっくり考えて、よーく話し合って、決定するのが良いでしょう。

逆に、それほど家族が求めていないにも関わらず、税金とかサブの理由で購入を急いでしまうのは、総合的には非合理的になってしまいます。いくらお得でも、家族がいらないと思っているなら、いらないですからね。

しかも1度購入したマイホームは、都心の好立地なマンションでもない限りは、リセールが難しいケースが多いです。子供の学校はもっと別の学区が良いとか、親の介護の問題で実家付近に行かなければならないとか、そういった理由で「やっぱり売ろう」となってしまう事も、あるかもしれません。

家族がマイホームを求めているのか?まずはそこから入って、フローチャートを進めていくのが、オススメです。

現役医師連載シリーズ


▼著者
大石龍之介
株式会社ブルーストレージ代表取締役。医師としてクリニックに勤務しながら、不動産投資家としても活動している。

URL:https://bluestorage.co.jp/

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